BMW ActiveHybrid 7試乗レポート/日下部保雄(1/2)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:オートックワン編集部
ハイブリッドモデルでもBMWらしさ満載
BMWの現行フラッグシップ、7シリーズのマイナーチェンジに伴ってActiveHybrid 7のハイブリッドシステムも1モーター2クラッチ方式に変更になった。新しいハイブリッドは3シリーズや5シリーズに搭載されているActiveHybridと基本的に同じもので、これまでとは違い電気モーターだけでも走行可能なフルハイブリッドになる。
従来のActiveHybrid 7は4.4リッターV8ツインターボ+電動モーターアシストのハイパワーバージョンだったが、新しいコンポーネンツは3リッター直噴直列6気筒ツイン・スクロール・ターボを基本とする。
このエンジンにはBMWらしく可変バルブリフトのバルブトロニック、吸排気バルブ可変タイミングのダブルVANOSを搭載しており、エンジン出力は235kw(320PS)/5800回転、トルクは450Nm(45.9kgm)/1300~4500回転となっている。
このスペックからも分かるように幅広い回転域で高トルクを出しているところが最新のパワーユニットらしい。出力的には同じパワートレインを使うActiveHybrid 3/5から10kw、50Nmアップされているが、もともと740iのパワーソースが235kw/450Nmなので必然的にActiveHybrid 7も出力アップされている。
ちなみにActiveHybrid 3/5はパワー225kw/5800回転、最大トルク400Nm/1200~5000回転で、重量はActiveHybrid 7は2080㎏あり、ActiveHybrid 3の1740㎏と340㎏違うので、出力アップも当然だろう。出力アップはソフトウェアで変更しており、ハード部分の大きな変更はない。
熟成度高まるハイブリッドシステム
組み合わされるハイブリッドのモーターは40kw/210Nmで、こちらはActiveHybrid 3/5と共通だ。バッテリーはリチウムイオンで、容積の割には大容量の電気を溜められるのが特徴。
トランスミッションはトルコン8速ATで他のモデルで使っているものと共通、ギア比も変わらない。最終減速比は740iの3.077からActiveHybrid7は出力に余裕が出てきた分高められて、2.929とされている。
ハイブリッドシステムは1モーター2クラッチという、日産などで採用されている一般的なハイブリッドシステムだ。独自路線を進むトヨタ方式とは違うが、それだけには熟成度は年々高まっている。
簡単に説明するとトランスミッション前のクラッチを切り離せばEV走行ができ、連結させればモーターとエンジンを連動させたハイブリッドとなる。8速ATとの複雑な制御はこのクラッチで行っている。
スタートから中速まで幅広い領域でモーター走行が可能で、シャープな加速が必要な時はモーターとエンジンで、減速時にはクラッチを切ってエンジンを停止して充電をする、これらの一連の動作をスムースにクラッチコントロールで行なうのがActiveHybridの特徴だ。
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