BMW 5シリーズ 海外試乗レポート/石川真禧照(2/2)
- 筆者:
- カメラマン:BMW Japan
燃費を向上しながらも直6のフィーリングはスムーズ
日本への導入を前に海外で試乗したのは「535i」。新開発の直列6気筒3リッターエンジンにシングルターボを装着し、306馬力を発生する。ミッションは8速ATだ。
欧州にはマニュアルトランスミッションも用意されているが、日本へは導入されない。同じくディーゼルの投入もない。ちなみに535i以外の日本仕様は、直6/3リッター自然給気/258馬力の「528i」と、V8/4.4リッターツインターボ/406馬力の「550i」がある。
535iの3リッターエンジンは2,000回転からレスポンスがよくなり、トルクの落ちこみもなく、一気に7,000回転まで上昇する。相変わらずBMWの直列6気筒エンジンのフィーリングはスムーズで、気持ちが良い。
動力性能も0-100km/h加速は6秒台。マニュアルモードでシフトすると、60km/hで8速に入るので、燃費性能もよさそう。ちなみに、日本仕様でのJC08モード燃費は10.2km/Lを達成している。Dレンジでの100km/h巡航は1,600回転と、高速燃費についてもかなり良さそうだ。
ハンドリングに関しては、いくつかの電子制御システムがかなりハイレベルにドライバーを助けてくれる。
標準装備の「ダイナミック・ドライビング・コントロール」はコンフォート/ノーマル/スポーツ/スポーツプラスの4モードを選択できる。
これらがサスペンションだけでなく、ミッションやエンジンも制御し、それぞれのモードに合った走りを楽しませてくれるのだ。それは、試乗中のプログラムに用意されていたサーキット走行でも、とても有効だった。
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