BMW 新型5シリーズ 海外試乗レポート/日下部保雄(1/2)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:BMW Japan
新型はロングノーズを特徴とし、全長4,910mm、全幅1,860mmに達する。これまでのE60より一回り大きくなった。
具体的にはE60より55mm長く、15mm広く、そしてホイールベースは2,907mmと80mmも長い。(※日本仕様での比較)
エンジンラインナップはガソリンエンジンが4機種、ディーゼルエンジンが2機種あるが、まず日本へ導入されるモデルは、直列6気筒のその名も懐かしい「528i」「535i」と、4.4リッターV型8気筒の「550i」のガソリンエンジン3機種だ。前者は3リッターの自然吸気エンジン、後者は3リッターのパラレルターボとなる。
日本導入にあたり、従来型よりも装備を充実させることでお買い得感を持たせているのもポイント。
BMWらしいカッチリとしたボディ剛性は、直進性にも乗り心地にも大きなアドバンテージを持っている。このクラスで、これほど乗り心地のいいクルマには乗ったことがない。
BMWの常で、ランフラット仕様の245/45R18タイヤを履いているが、サスペンションはフロントがストラットからダブルウィッシュボーンへと変更されている。
リアは使い慣れたマルチリンクのインテグレートタイプ。これに主として減衰力を変えることが出来るアダプティブ・サスペンションを使うと、さらに場面に応じて走りを変えることが出来る。
因みに、ダイナミック・ダンピング・コントロールを装備すると追加される「コンフォート」モードは、ソフトで極めてスムース。その代わり、路面から大きな入力が入るとちょっとバタつく感じを受ける。
「ノーマル」モードは、ある程度スポーティにも快適な乗り心地にも十分すぎる気持ち良さを享受できるので、常にノーマルモード固定でもいい位だ。この点ではメルセデスのEクラスディーゼルを凌ぐ。
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