BMW 523d BluePerfomance(クリーンディーゼル)試乗レポート/日下部保雄(1/2)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:オートックワン編集部
日本の規制に適合可能となり、待望のディーゼル登場!
BMW 5シリーズ セダンとツーリングに、待望のディーゼル「BluePerfomance」が加わった。
日本ではハイブリットがエコカーの代名詞になっているが、欧州では専らディーゼルで、欧州に於けるBMWのディーゼル比率は何と7割弱にも及ぶ。日本では考えられない数字だ。
日本ではポスト新長期規制というディーゼル車の排気ガス規制の髙い壁があったが、欧州のユーロ6規制が導入されると日本の厳しい規制にも適合可能となったので、急速に展開されることになった。
日本市場ではディーゼルは排気ガスや騒音の面で敬遠されていたが、クリーンディーゼルが各社から発売され、さらにマツダの『SKYACTIV-D』と言う新しいディーゼルが投入されると、従来のディーゼルファン以外からも注目が集まり、ディーゼルエンジンには追い風となった。
ディーゼル技術の蓄積も大きいBMW
試乗したのは523dのセダンとツーリングである。
523dのディーゼルは3シリーズのディーゼル、320dと共通のもので、2リットル4気筒DOHCツインターボ。ネーミング上は523と320だが共通のエンジンである。
日本ではあまり知られていないがBMWは古くからディーゼルラインアップを充実させ、昨年は7シリーズに3ステージターボと2200barの噴射圧力を誇る最新ディーゼルを発売した。ディーゼルに対する技術蓄積は大きい。
523d BluePerfomanceに搭載されるクリーンディーゼルは16.5:1という圧縮比で、ちょっと前のディーゼルから比較すると低い圧縮比だ。エンジンへの負担が減る分、本体の軽量化が図れ、実際にアルミのクランクケースを使って鋳鉄製よりもかなり軽い。
BMW程ではないが、マツダのSKYACTIV-Dは圧縮比14:1を実現しており、低圧縮で着火させている技術は興味深い。BMWのエンジニアも、コンセプトの違いとは言いつつ注目していた。
この他の構成要素としては当然コモンレールの直噴で燃圧は2000bar。ディーゼル燃料を微細化して排気ガスのクリーン化を促進する。この本体に対して可変ジオメトリーターボを装備し、エンジン回転に応じて過給圧をコントロールすることが出来るので、アクセルレスポンスの向上を図っている。低速で高いトルクを出すディーゼルの特性に対してターボではさらに分厚いトルクが高回転に渡って期待できる。
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