ベントレー ミュルザンヌ 試乗レポート(2/2)

  • 筆者: 金子 浩久
  • カメラマン:ベントレーモーターズジャパン
ベントレー ミュルザンヌ 試乗レポート
ベントレー ミュルザンヌと金子浩久氏 ベントレー ミュルザンヌと金子浩久氏 ベントレー ミュルザンヌ ベントレー ミュルザンヌ ベントレー ミュルザンヌ ベントレー ミュルザンヌ ベントレー ミュルザンヌ ベントレー ミュルザンヌ ベントレー ミュルザンヌ ベントレー ミュルザンヌ ベントレー ミュルザンヌ 画像ギャラリーはこちら

他とは一線を画した上質な世界が味わえる

ベントレー ミュルザンヌと金子浩久氏

エジンバラから、フォース湾沿いに少し東に向かい、北海側の道を南下して、スコットランドとイングランドのボーダーを越え、内陸に戻って来た。

キメが細かく、きわめて滑らかな革が張られたシート、メーターパネルやドアのウッドパネル。

よく見ると、ウッドパネルの木目は、キャビンの右側と左側で対称となっている。天然の木材を0.6ミリに削ぎ、木目が右と左に向き合うように作られているのが、ベントレー伝統の「ミラーマッチ」技術だ。

ベントレー ミュルザンヌ
ベントレー ミュルザンヌベントレー ミュルザンヌ

ミュルザンヌは、上質な、おそろしく手間が掛かったインテリアを持っている。もちろん、手間が掛かっているのはインテリアだけではない。

ボディはスチール製を基本に、軽量化のために要所毎にアルミが用いられ、成形には熟練工員による手作業の工程も少なくない。

ボディカラーは標準で115色(オプションは、また別!)、インテリアの革は17種類から選ぶことができる。お仕着せられるのではなく「選べる」ということが贅沢なのである。

最新のインフォテイメントも充実していて、その中心を司っているのが、60GBのハードディスクコントロールユニットだ。i-Podを収めるための専用トレイも設けられている。

新型ミュルザンヌの技術的ハイライトのひとつである気筒停止システムに注目して運転してみたが、ショックも皆無で、体感することはできなかった。

ベントレー ミュルザンヌベントレー ミュルザンヌ

巡航態勢に入ったとクルマが判断すると、6.75リッターV8エンジンの半分の4気筒を休ませる。それによって約2割の燃費を軽減できるという。

エアサスペンションとステアリングは統合制御され、オートマチックトランスミッションは8速化され、パドルが付いた。トルクが1,020Nmもあるから、回転を上げなくても、どこからでも力強くスムーズに加速する。パドルで変速しなくても、巨大トルクによって極めて滑らかに加速を終えてしまう。

走行モードは、スポーツ、ベントレー(ノーマルのこと)、コンフォートと3通りから選べるが、ベントレーが最も守備範囲が広く、快適だった。

重厚でありながら、かつてのアルナージよりも確実に軽快感がある。

ミュルザンヌは、大量生産のクルマとは一線を画する、きわめて入念に作られた、超上質なクルマだ。他と比較することなく、その独自の世界を享受したい。

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金子 浩久
筆者金子 浩久

モータリングライター 1961年東京生まれ。 自動車と自動車に関わる人間について執筆活動を行う。主な著書に、『10年10万キロストーリー』(1~4)、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』など。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

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