ベントレー コンチネンタルGTスピード コンバーチブル 海外試乗レポート/大谷達也(1/2)
- 筆者: 大谷 達也
575psの大出力でも、ごくフツーのファミリーカーとまったく変わらない扱いやすさ
期待するな、というほうが無理な相談である。
そもそも、特別な仕掛けのない“素”の「ベントレー コンチネンタルGT」からしてその性能はスーパーカー並みで、6.0L W12ツインターボ・エンジンは575psの最高出力を絞り出し、豪華きわまりない2320kgの4シーター・クーペボディを4.6秒で100km/hまで加速させ、318km/hの最高速度まで押し上げてしまうのだ。
つまり、私たちが子供の頃に胸ときめかせたフェラーリ512BBのカタログデータを、コンチネンタルGTは“素”の状態ですでに16km/hも上回っているのである。しかも、そんな“超高性能”を、なんの気むずかしさも見せずに引き出せてしまえるところがベントレーのもうひとつのすごさだ。
エンジンが575psの大出力だからといってビビる必要はどこにもない。
何の気なしにアクセルを踏み込んでも、エンジンが咳き込むわけでもなければドライバーを驚かせるような急発進をするわけでもなく、ごくフツーのファミリーカーとまったく変わらない扱いやすさでごくフツーに動き出す。
そうやって運転していると、「このクルマ、本当に300km/h以上も出るんだろうか?」なんて疑問を感じてしまうかもしれないけれど、本気でアクセルを踏み込めば、コンチネンタルGTがどれだけ俊足の持ち主かはたちどころにしてわかる。
まず、恐ろしく手触りのいいレザーで覆われた分厚いシートのなかに身体が1cmほどめり込んだところで、猛然と加速が始まる。しかも、この強烈なダッシュがいつ果てるともなく続くのだ。
1秒、2秒、3秒、4秒、そして5秒がやってくる前に100km/hに到達。
さらに、状況が許してそのままアクセルを踏み続けることができれば、150km/hになっても、200km/hになってもほとんど同じ勢いで加速し続けていく。これが240km/hに近づくとさすがに伸びはやや鈍ってくるけれど、たいていの日本人ならスピードメーターの針を見ているだけでアクセルを緩めたくなってくるはず。
もっとも、高性能なエアサスペンションと前・後=40:60にトルク配分する4WDシステムのおかげで、この速度域でも呆れるほどスタビリティは高いのだけれど、そんなこととは無関係に、どこまで続くともわからない息の長い加速感は、それだけで操る者に恐怖感を与えるほどの迫力がある。
その、どんなハイスピードクルージングでも巌のようにびくともしない「コンチネンタルGT スピード」のことを、ヘビメタの代表曲ともニッサンのミニバンとも関係なく、どうしてもハイウェイスターと呼びたくなってしまうのは、やはり私のようなアラフィフ世代の性なのかもしれない。
話はだいぶアチコチに飛んだけれど、「コンチネンタルGT スピード」をオープントップにした、その名も『コンチネンタルGT スピード コンバーティブル』の国際試乗会がアメリカ西部を舞台に開催された。
従来の呼び方であれば「GTC スピード」となるところだけれども、ベントレーはGTCからGTコンバーチブルへの呼び換えを現在進行中で、まずはこの“スピード”からコンチネンタルGT スピード コンバーティブルと呼ばれることになったそうだ。
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