アウディ A7スポーツバック 海外試乗レポート(2/3)

  • 筆者: 大谷 達也
  • カメラマン:アウディジャパン
アウディ A7スポーツバック 海外試乗レポート
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クーペと見紛うほど伸びやかで美しいスタイル

アウディはすでにA5スポーツバックというモデルをラインナップしており、そのコンセプトはA7スポーツバックと極めて近いが、アイデアが生まれた時期はA7スポーツバックのほうがむしろ先で、このコンセプトをA5に応用する発想はその後になって登場したものだという。

アウディ A7

A7スポーツバックのスリーサイズは全長×全幅×全高=4,969×1,911×1,420mm(ヨーロッパ仕様)。

現行型A6セダン(4,925×1,855×1,460mm)よりも長く、幅広く、そしていちだんと低いことがわかる。

いっぽう、本国ですでに発表済みの新型「A8」は5,137×1,949×1,460mmだから、A7スポーツバックと比べると明らかに大きい。したがって、A6とA8の中間とはいいつつも、寸法面からいえばA6に近い位置づけになる。

日本に導入済みのA5スポーツバックもそうだが、このA7スポーツバックは実に美しい。

いや、サイズ的に余裕がある分、A5よりさらに伸びやかな印象を受ける。

アウディ A7アウディ A7

通常、ワゴン並みの室内空間を確保しようとすると、どうしても全高が高くなり、クーペのようになだからなルーフラインを描きにくくなるが、A7スポーツバックはドアの数さえかぞえなければクーペと見間違えてしまうくらい、エレガントなスタイルにまとめあげられている。

これはA5スポーツバックにも共通することだが、5ドア・ハッチバックのデザインに関して、アウディは特別なノウハウというかアイデアを有しているに違いない。

細部に至るまできっちり煮詰められたボディの仕上げは高い工作精度に裏打ちされたもので、アウディの一連のモデルに共通する美点だ。

ボディパネル同士のすき間(いわゆるチリ)がどこを見てもピタリとあっていたり、ボディ表面と同じ光沢のある塗装がテールゲートの裏側にまで回り込んでいる点などは、その代表的な例といえる。

他のアウディと同じようにシングルフレームグリルを採用するが、上側のふたつの角を断ち落としてやや穏やかな表情としたデザイン処理は新型A8で初お目見えしたもので、A7スポーツバックが2例目となる。

上質なインテリアとセダン並みの広さを誇る居住空間

アウディ A7

インテリアの仕上げも上質そのもの。

質の高い素材をふんだんに使い、それらをていねいな仕事でまとめあげている、そんな印象だ。

左右のドアから伸びるラインをフロントウィンドウの下側でつなげ、キャビン前方をひとつの大きな曲線で包み込むようにしたり、タコメーターとスピードメータの間隔をやや広げ、そこに各種データを映し出す大型液晶ディスプレイを埋め込むなどの手法は新型A8と共通するもの。

アウディのインテリアデザインが今後目指す方向性を示すものとして注目される。

クーペ・ライクな外観を持つA7スポーツバックだが、居住空間はセダン並みの広さを誇る。特に1,911mmの全幅がもたらす横方向のスペースは圧倒的で、A5スポーツバックとは比べ物にならないほどの余裕が感じられる。また、後席にも身長172cmの筆者にとって充分なスペースが確保されていた。

A5スポーツバックとの比較でいえば、A7スポーツバックのほうがサイドウィンドウが大きい分、開放感もより強いといえる。

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大谷 達也
筆者大谷 達也

1961年、神奈川県生まれ。エンジニア職を経験後、1990年二玄社に就職し、CG編集部に配属となる。以来、20年間にわたり同誌の新車情報、モータースポーツに関する記事を企画・編集・執筆。2010年3月フリーランスとなる。現在もCGの編集・執筆業務に携わる傍ら、ENGINE、GENROQ、東京中日スポーツ新聞、レーシングオンなどにも寄稿。日本モータースポーツ記者会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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