アウディ A6 ハイブリッド & A8 ハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎(2/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
同じ2リッターエンジンにターボを組み合わせでも、音や振動の伝わり方にかなり差がある
今回試乗したのは、A6とA8のハイブリッドだ。
まずはA6だが、2Lのターボにモーター駆動を組み合わせただけあって、動力性能は十分。登坂路などに差し掛かってアクセルを緩く踏み増した時などは、反応の早いモーターの支援を受けて駆動力がスムーズに高まる。運転がしやすい印象を受けた。
スピードメーターの左側には、タコメーターの代わりにパワーメーターを装着。アクセルペダルから足を離し、軽くブレーキを踏むと、針が左側の「チャージ」に振れる。減速エネルギーを回生して充電していることを示す。
巡航時には針が右に振れるが、「エフィシェンシー」のゾーンにある時は、モーター駆動の状態。さらにアクセルを踏み込めば、エンジン駆動との併用になる。強い加速を行うと「ブースト」のゾーンに入り、エンジンとモーターの相乗効果で積極的に動力性能を高めることが可能だ。
軽くアクセルを踏みながら巡航している時は、アウディらしいリラックス感覚の伴った運転を楽しめるが、アクセルを少し深く踏んだ時などは、4気筒らしいノイズが若干高まる。このあたりは、ほかのA6とは印象が少し違う。
そこでA8ハイブリッドに乗り替えると、かなり洗練された運転感覚に変わった。A8は乗り心地も上級化して総合的に快適性を高めるが、ハイブリッドはモーターまで含めてA6と同じ。音や振動の伝わり方にかなり差があると感じた。
アウディのハイブリッドモデルのニーズが高まれば、燃費性能はもっと上がる!?
それでも価格を考えれば、A6ハイブリッドの運転感覚も納得できるだろう。各種の安全装備はもちろん、HDDナビ、BOSEサラウンドサウンドシステム、ヒーターを備えた電動パワーシートなどを標準装着した上で、車両価格を690万円に抑えたからだ。
ちなみにほかのA6の価格は、V型6気筒の2.8リッターエンジンを積んだ2.8FSIクワトロが610万円、3リッターのV型6気筒スーパーチャージャーを搭載した3.0TFSIクワトロが865万円になる。A6ハイブリッドは、2WDとはいえかなり安い。
一方、A8のハイブリッドは快適な上に本革シートなども装着して、車両価格は948万円に達する。同じハイブリッドでもA6との差額は258万円。A6ハイブリッドは、戦略的な価格設定のモデルだと分かる。
大量に売るとなれば、13.8km/LのJC08モード燃費をもう少し向上させたいが、アウディのブランドイメージを高める役割は十分に果たせるだろう。そして今後、アウディのハイブリッドに向けたニーズが高まれば、本格的に燃費性能を向上させるに違いない。
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