アストンマーチン ラピード 試乗レポート(1/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:オートックワン編集部
世界で最もエレガントな4ドアスポーツカー
ラグジュアリーカーの世界で最近の動きといえば、4ドアスポーツカーの出現だ。
もともとこの世界はメルセデス・ベンツやBMW、アウディなどが最上級モデルのSクラス、7シリーズ、A8などをベースに、チューンドモデルをつくりあげていた。そして、そのカテゴリーは各社ともに一定の利益をあげていた。
ここに目をつけたのがもともとスポーツカーを手がけていたメーカーたちだった。
アストンマーチンが4ドアスポーツの開発に着手したのは2006年。2007年、フォードから経営権を得た新しい権主が、このプロトタイプスポーツカーの存在を高く評価し、生産化を決定したのだ。
ラピードの基本骨格は、アストンマーチンのベストセラースポーツカー「DB9」を利用している。
しかし、専用に設けられた生産ラインは、最新テクノロジーと伝統のクラフトマンシップが融合したもので、接着アルミニウムボディフレームからステッチ縫製レザーまで、熟練した職人が担当している。
ラピードの心臓部は、6リッターV型12気筒のオールアルミ自社製ユニットが搭載されている。このエンジンは477馬力、61.2kgm(600Nm)の性能を発揮。
ミッションは、電子制御シフトバイワイヤー式6速AT「タッチトロニック2」。そのシフト操作は、センターパネルに並んでいるP、R、Dなどのプッシュボタンで選択する。マニュアルモードはパドルシフトを使用する方式だ。動力性能は0-100km/h加速が5.3秒、最高速度は303km/h(推定)とされている。
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