ボルボ V70ノルディック・T6 Rデザイン 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:原田淳
コンセプト&背景
ボルボの2010年モデルのラインナップが出そろった。全体を通じた特徴は、各車種ともバリュー感を強調した設定としてきたことだ。ボルボは先にC30、S40、V50系のラインナップで300万円を切るスタート価格を設定するなどの価格訴求を強めてきたが、今回はそれをラインナップ全体に広げた形だ。
中でも注目されるのがV70で、「ノルディック」と呼ぶ買い得感いっぱいのモデルを用意してきた。
100万円近い価格変更を行ったT6と、合わせて紹介したい。現行V70はデビューした当初、ボディが大きくなって3.2リッターエンジン搭載車だけになったこともあって、価格帯が大きく上昇した。
ひとクラス上のクルマになったことで、500万円台中盤からの設定になったわけだが、そのために従来からのユーザーが離れた面があったのも否めない。
その後、2.5リッターのライトプレッシャーターボ装着車を追加したが、一気に販売を回復することはできなかった。そこで、2010年モデルでは買い得感がいっぱいのV70ノルディックが設定されることになった。
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