VW、クロスオーバーEV「I.D. CROZZ II」を世界初公開【フランクフルトショー2017】
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:Volkswagen AG
フォルクスワーゲンは、2017年9月12日から開幕するフランクフルトモーターショー(IAA)前夜に恒例のグループナイトを開催し、未来を先どりした革新的なニューモデル「I.D. CROZZ II」を世界初公開した。
I.D. CROZZ IIは、2017年4月の上海モーターショーで初公開されたコンセプトカーのI.D. CROZZに量産化を意識して改良を加えた4ドアクロスオーバーSUVで、フォルクスワーゲンによる電気自動車攻勢の一環として発表される。
今後VWは、新世代のI.D.ファミリーとして、2020年にゴルフセグメントに属するコンパクトな4ドアEVのI.D.を発売し、SUVセグメントではI.D. CROZZがラインナップに加わる。さらに、伝説的な名車「ブリー(マイクロバス)」を現代的に解釈したI.D. BUZZも、2022年に市販される予定となっている。
エクステリアでは、“ハイビスカス レッド メタリック ”に塗装されたコンセプトカーのフロントおよびリアエンドの様々なデザイン変更に見ることができる。ワイドなボンネットやクリーンな輪郭を描き出すフェンダー、光沢のあるブラック仕上げのルーフが、パワフルで男性的な印象を与える。特徴的なデザインのLEDヘッドライトも量産に向け変更され、このクルマならではの個性的なライトグラフィックを描き出す。
インテリアの装備も見直され、更なる開発の手が加えられている。
“オープンスペース”と呼ばれる室内は、広々とした空間を提供し、多様なシートアレンジコンセプトを採用している。
また、I.D. CROZZ IIにはBピラーが存在しないため、大型のスイング/スライドドアを開くと大きな開口部が生まれ、クロスバイクも問題なく積むことができる。
新開発の“クリーンエア”システムにより、周囲の環境にもかかわらず、室内にはクリーンなエアが常に供給される。
さらに、I.D. CROZZ IIにはボイスコマンドでドアの開閉を指示することができる新しいボイスアシスタントが装備されており、ボイスコマンドによって“I.D. パイロット”と呼ばれる完全な自動運転モードを起動/停止させることもできる。
I.D. CROZZ IIは、インタラクティブな機能を備えたスポーティなゼロエミッションオールラウンドビークルで、電動式の4MOTION(4輪駆動システム)により、舗装されていない道や悪天候下でも、卓越した走行性能を発揮する。
フロントアクスルおよびリアアクスルには、それぞれ1個の電気モーターが搭載され、トルク配分は“エレクトリック プロペラシャフト”によって制御される。
I.D. CROZZ IIの出力は225kW(システムパワー)で、最高速度は時速180キロに達し、1回の充電で最大500キロ(NEDC:新欧州ドライビングサイクル)を走行することができる。
なお、急速充電システムを使用すると、この高性能バッテリーを30分で最大容量の80%まで充電することが可能となる。
さらに、バッテリーを車両の中央部に搭載し、2つの駆動システムをフロントとリアに配置したことで、理想的な前後重量配分を実現し、I.D. CROZZ IIは、ゴルフ GTIに匹敵する優れたハンドリング特性を示す。
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