トヨタに続きホンダも参戦!ナゼ自動車メーカーが「AI(人工知能)」に多額の投資をするのか(1/2)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史/トヨタ自動車/本田技研工業
日本のAI研究者が集う場を作る
ホンダは6月2日、「ホンダ・イノベーションラボ東京」を今年9月に東京都港区赤坂に開設すると発表した。その役割は、「知能化技術の先端研究・モビリティ領域への応用研究」というもの。ざっくりいえば、AI(人工知能)の研究だ。
ホンダは、同社の得意分野である機械工学に加えて、知能化の技術を盛り込んだ研究を行うため、2003年にホンダ・リサーチ・インスティテュート(HRI)を設立。現在、四輪車の生産拠点や研究開発拠点がある日本の埼玉県和光市、ドイツのフランクフルト市、アメリカのオハイオ州コロンバス市、さらにはIT系企業が密集するシリコンバレーのマウンテンビュー市にHRIのラボがある。
今回発表された東京のラボは、既存の4つのラボとの協調を狙う。
さらに、東京ラボは、大学などの教育機関、国の研究施設、そしてベンチャーを含む幅広い分野でのIT系企業が「集う場」として活用される予定だという。
トヨタを追え!?
どうしていま、ホンダがAI研究を強化するのか?
その理由については、各種報道でよく目にするのは、「トヨタがTRIを作ったから」というものだ。TRI(トヨタ・リサーチ・インスティテュート)は2016年1月末から実動している。米西海岸のスタンフォード大学と、米東海岸のMIT(マサチューセッツ工科大学)の2拠点で、ロボット工学や人工知能に関する世界トップクラスの研究者を今後、200人近く集める予定だ。そのなかには、グーグルの自動運転プロジェクトの上席研究員もいる。
TRIの驚くべきは、その予算の規模で、5年間に10億ドル(約1100億円)と超高額。トヨタの先行投資は8000億円~1兆円と見られているが、これは全世界での自動車開発のすべてに対しての予算。この10%強を一気に人工知能に振り分けるのだから、トヨタとしては大英断といえる決定だ。
ホンダとしては、トヨタほどの大規模な新規投資ではなく、既存のHRIを強化する方法を選んだ。テレビ、新聞、ネットのニュースでは、「そういう見方」をする向きが多い。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。