autoc-one.jp 記事・レポート 特集 自動車評論家コラム トヨタが本気で軽自動車を売る!?ダイハツの完全子会社化で国内販売はどうなる?

自動車評論家コラム 2016/2/2 11:06

トヨタが本気で軽自動車を売る!?ダイハツの完全子会社化で国内販売はどうなる?

トヨタが本気で軽自動車を売る!?ダイハツの完全子会社化で国内販売はどうなる?
ダイハツ ブーン

トヨタのダイハツ完全子会社化は自動車業界にどんな影響を与えるだろうか?

最も厳しい状況になるのがスズキだと思う。今までもスズキにとって最大のライバルといえば、同じようなカテゴリーのクルマを得意とするダイハツだった。

しかしダイハツはブランドイメージ作りを全く行っていなかったこともあり、有利な戦いをしてきたように思う。ご存知の通り、インドやインドネシア、マレーシアに代表される新興国は長いバイク文化を持つ。当然のごとくスズキのブランドイメージは強い。

一方、ダイハツのブランドイメージときたら皆無である。このあたりが全く自覚できていないため、ダイハツはアメリカやオーストラリア、ベトナム、中国、ヨーロッパと撤退に次ぐ撤退を余儀なくされた。100%トヨタの子会社になったら、ダイハツの役割は大きく変わることだろう。すなわち「トヨタのベーシックカー担当に徹するか、ブランドイメージを作るか」である。

トヨタ エティオス リーバ

前者の場合、スズキは高いブランドイメージ持つトヨタと戦わなければならない。現在インドで売ってるトヨタの『エティオス』は、スズキと比べコスト高。トヨタのノウハウだとスズキのように安価なクルマは作れないのだった。

スズキと戦ってきたダイハツなら、強烈なコスト競争力を持つクルマを作れることだろう。それをトヨタのブランドイメージで販売すれば強い!後者を選んだとしても、やはり生まれ変わったダイハツと戦うことになるだろう。いずれにしろ手ごわい存在になる。

(左)トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男氏/(右)ダイハツ工業株式会社 代表取締役社長 三井正則氏スズキ アルト

国内ではトヨタが本気で軽自動車を売るかどうか大いに気になるところ。すでにトヨタのディーラーでも軽自動車を販売しているけれど、積極的ではない。むしろダイハツに遠慮しており、車種だって限られている。

トヨタが本格的に軽自動車の販売を始めたなら、スズキだけでなくホンダや日産だってウカウカしていられまい。ホンダや日産の軽自動車が売れるのは、商品力だけでなくブランドイメージも大きい。だからこそ三菱自動車より日産の方が4倍以上売っているのだった。

トヨタのディーラーで軽自動車をトヨタ車として販売するようになれば、コンパクトカーと同じような勝負になってしまうことを意味する。このままだとトヨタの一人勝ちか?

[Text:国沢光宏]

筆者: 国沢 光宏
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