空力効果を劇的に高めた意外なパーツとは/トヨタ 新型 86(ハチロク)[”Kouki”2016年8月マイナーチェンジ] 試乗レポート(4/5)
- 筆者: 五味 康隆
- カメラマン:茂呂幸正・TOYOTA・オートックワン編集部
驚きの電位コントロールによる空力効果、その正体は・・・「アルミテープ」!?
そして最も驚かされたのは、空力性能。
フロントバンパー周りのデザインなどが積極的に変更されているが、あとあと考えるとこの効果がおそらく相当大きいのだろう・・・。
まず冒頭で述べている、Kouki86で採用された驚きの電位コントロールによる空力アイテムとは・・・「アルミテープ」だ。
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3Mとの共同開発で電気を通しやすい“のり”など、効果の高いアルミテープを作成したというが、ホームセンターで手に入るアルミテープでもほぼ同様の効果を発揮する。これをボディに貼ると、クルマの動きが変わる。
イメージとしては、空気で車体が上下左右から押さえ込まれたような感覚。もっとシンプルに言えば、姿勢変化が少なくなる。これにより安定感と安心感が高まるし、旋回も安定するうえにハンドル操舵への素直さも高まる。
ちなみに原理は明確。
空気はプラス帯電をしやすく、樹脂部を含めたクルマのボディもプラス帯電しやすい。だからこそボディと空気は反発するように流れる。
アルミテープを貼ると、その部位の“周辺”だけプラス帯電がマイナス帯電になり、空気を吸い寄せるように流れるわけだ。プラスチックの樹脂部に帯電?なんて思う方も、プラスチックの下敷きをこすると帯電して髪の毛が吸い寄せられ、その状態でアルミなどに触れると放電して髪の毛が吸い寄せられないのを思い出すと、少しはこの原理や効果が想像できるだろう。
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