スズキ 新型 ソリオ DJE(デュアルジェットエンジン搭載車) 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正・オートックワン編集部
ハイブリッドなしで安価に超・低燃費化を実現し続ける「庶民の味方」スズキ
最近はエコカー減税の実施もあって、各メーカーとも燃費性能の向上に力を入れている。この中でも特に目立つのがスズキだろう。軽自動車「アルト エコ」のJC08モード燃費は35km/Lに達し、ノーマルエンジンながらハイブリッド車に迫る数値を実現させた。
そして燃費性能の向上は軽自動車にとどまらず、コンパクトカーにもおよんでいる。スズキでは、電装部品に電力を供給する発電を減速時を中心に行う「エネチャージ」をスイフトにも用いている。いっぽうソリオはこれまで、停止時のみに機能する従来型のアイドリングストップのみを使用。今回のマイナーチェンジで加わったDJEモデルで、新たにエネチャージと13km/h以下で自動停止する新アイドリングストップシステムを採用し、スイフトと同様の仕様となった。
スズキは小さなクルマを中心に手掛けるメーカーだから、「薄利多売」にも対応せねばならない。そこで低燃費技術もいろいろな車種で共通化しているわけだ。となれば二酸化炭素の排出総量も抑えやすい。限られた燃費スペシャル的なクルマを開発しても、二酸化炭素の排出抑制に与える効果は小さいが、数多く売れる車種の燃費性能を底上げすれば、大きなメリットが得られる。
さて、コンパクトカーの分野で注目されるスズキの低燃費技術は、スイフトで先行採用された直列4気筒1.2リッターのデュアルジェットエンジン(DJE)だ。1気筒当たり2本の燃料噴射装置を備え、ガソリンを微粒化して噴射することにより、燃焼効率を向上させる。排気ガスの一部を冷却して燃焼室内に再循環させ、燃焼温度を下げることで圧縮比を高めるクールドEGRも用いた。これらの技術に前述の「エネチャージ」も加え、デュアルジェットエンジン搭載車は1.2~1.3リッタークラスでは優れた燃費性能を誇る。
このエンジンが、スイフトに続いて背の高いコンパクトカーのソリオにも搭載されたので、早速試乗してみた。
[次ページへ続く]
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。