新型XVはスバルAWDの原点に!“スポカジ”スタイルでも実力は本格SUV

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今やベース車のインプレッサを超える人気の“スバルXV”

スバル 新型XV

次世代スバルの要となる「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」と「ダイナミック×ソリッド」を全面採用第2弾となるスバルSUVシリーズの末っ子、新型“スバルXV”。

元々は欧州や中国からのリクエストから生まれたモデルだったと言うが、導入するとスバル自身も驚くほどの人気を博し、今やベースのインプレッサを超える販売台数を誇る基幹車種へと成長した。そんな新型について、開発責任者の阿部一博氏はこのように語る。

「昨今、各メーカーから様々なクロスオーバーSUVが登場していますが、XVの属するCセグメントはタウンユースを意識したモデルが多いです。もちろん、新型は都会的でも映えるデザインを採用していますが、機能の部分はオンロードからラフロードまで道を選ばないスバルSUVの名に恥じない走破性を備えています」。

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“スポカジスタイル”を強調するためフロントを専用デザインに!

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エクステリアは従来モデルモデルで好評を得た「スポーツカジュアルスタイル」をより強調させるために、フロントマスクは専用デザインとなった。

デザインのキーマンである石井守氏は、「従来モデルはインプレッサと同じ顔つきでしたが、新型はグリル周りのバランスを変えています。インプレッサのより低く見せるデザインに対して、XVはより力強さと安心感を強調させています。グリルは一般的にはメッキなどで加飾するケースが多いですが、今回は下部のクラッディングと同じシボを用いています。これによりセンターの“六連星”を守り、より際立たせる印象を与えています」。

一方、サイドはクラッディングとキャラクターラインの角度を合わせることで動きがより洗練された印象を受ける。

「全幅を1800mmに抑えたかったので、従来モデルよりクラッディングの幅は狭いですが、視覚的には張り出して見えるような工夫をしています。ホイールは従来モデルのデザインが好評でしたので、踏襲しながらもより進化させたデザインに仕上げています。タイヤは1サイズアップしましたが、サイドウォールが薄いとSUVらしく見えないので、フォレスターと同じ225/55R18を選択しました」(石井)。

新色『クールグレーカーキ』は戦闘機をイメージ

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ちなみにボディカラーは『サンシャインオレンジ』と『クールグレーカーキ』が新色となっている。

「オレンジは従来モデルのメインカラーとして設定しました。ある意味チャレンジだったのですが、予想以上に受け入れられ“XV”の特徴の1つとなりましたので、より鮮やかさを目指しました。クールグレーカーキは新たな提案ですが、従来モデルに設定したデザートカーキは戦車の迷彩色をイメージしていたのに対し、同じ迷彩色ですが戦闘機をイメージした色です。どちらもマットブラックのグラッディングとのコンビネーションが最も映えるトーンとなっています。

クールグレーカーキをデザインチームから提案を受けた時、サフェーサーみたいな色だと思っていましたが、実際に見ると非常にXVのデザインにマッチしていました。従来のデザートカーキは仕向け地を選ぶ色でしたが、今回はどの仕向け地でも受け入れられると思っています。私も購入時にはこの色を選ぶ予定です!」(石井)。

インテリアはインプレッサと大きな違いはない

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インテリアはインプレッサから大きな変更はないが、XVの特徴となっているオレンジステッチを効果的に用いるのと、通気性の良い表皮と濃度の異なるグレーを使用したシートによりXVらしさを強調させている。

「実はエクステリアにもディーラーオプションで、オレンジのワンポイントが追加できるようにしています。クールグレーカーキとの組み合わせだと、昨年のジュネーブショーでお披露目したコンセプトモデルに近いイメージになると思います」(石井)。

乗ると『アイポイントの高いインプレッサ』

走りの部分に関してはどうだろうか?

「従来モデルは『SUVにしてはいい走り』というみなさんの評価でしたが、新型は『SUVであることを言い訳にしない走り』を目指しました。実は従来モデルは元々クロスオーバーSUVを想定したプラットフォームではなかったのですが、SGPはクロスオーバーSUVも想定したジオメトリーや設計が盛り込まれています。

実際に乗ると『アイポイントの高いインプレッサ』だと感じると思います。それでいながら220mm(日本仕様は200mm)のロードクリアランスとX-MODEにより悪路走破性の高さを備えているので、ある意味不思議なフィーリングかもしれません」(阿部)。

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XV初の1.6リッターも設定

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日本仕様のパワートレインではインプレッサと同じく1.6リッター/2リッター(直噴)+リニアトロニックの組み合わせとなる。

「1.6リッターはXV初の設定となりますが、クロスオーバーSUV初心者のために戦略的なプライスにしています。将来的には電動化を含めたパワートレインの採用も検討している最中です」(阿部)。

安全性能に関してはSGP採用による走行安全や衝突安全の大幅レベルアップはもちろん、アイサイト(バージョン3)やスバルリアビークルディテクションなどの予防安全、ステアリング連動ヘッドランプやハイビームアシストなどの0次安全などはインプレッサと一切変わらない。

スバルのAWDは東北電力の要請から生まれたのは有名な話だが、その時の性能要件は『ジープ並みの性能』と『乗用車並みの走行性能/快適性』の両立だった。

そういう意味では、「インプレッサと変わらない走り」と「本格SUV並みの悪路走破性」を兼ね備えた新型XVは、スバルAWDの原点に立ち返ったモデルと言ってもいいのかもしれない。

[Text:山本シンヤ]

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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