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特別企画 2017/6/28 20:36

泣けるカーズ!?公開まで待てない!監督にカーズ/クロスロードの見どころと裏側をせまる

Text: オートックワン 編集部
泣けるカーズ!?公開まで待てない!監督にカーズ/クロスロードの見どころと裏側をせまる

ブライアン・フィー監督に単独インタビュー、オートックワンがカーズへの想いを聞く!

ディズニー ピクサーの最新CGアニメーション映画、『カーズ/クロスロード』。6月27日、東京・港区で”新車発表会”が開かれ、日本公開まで秒読み段階となった本作。なんと今回は、歴代『カーズ』シリーズすべてを手掛けてきた「ブライアン・フィー」監督に単独インタビューできる機会を得ることができた。

インタビューは6月28日、都内某ホテルの一室にて行われた。

6月27日の記者会見で壇上に居たディズニー ピクサーの監督と、一対一で話ができる機会なんてなかなかあることではない。軽い緊張感を覚えながら、約束の部屋へと向かう。

>>6月27日に行われた記者会見の様子はコチラ!

約束の部屋の周りには厳重な警備が敷かれ、ブライアン・フィー監督がいかにも”要人”であることがその場の雰囲気から伝わってくる。

インタビュー開始の時間になると、昨日見たままの姿で(当たり前ではあるが)ブライアン・フィー監督が現れた。

自己紹介をお互いに済ませ間近で話をしてみると、表情や雰囲気から「これでもか!」というほど良い人柄であることが分かる。いつの間にか先ほどの緊張はどこかへ飛んでいき、落ち着いてインタビューをすることができた。

自動車専門メディアならではの質問もまじえ、『カーズ/クロスロード』に関する7つの質問をすることができたので、ぜひ最後までご覧になっていただきたい。

ブライアン・フィー監督が語る! カーズへの想いとファンに伝えたいこと

Q:今回の作品は、アメリカでは『カーズ3』となっていますが、日本では『クロスロード』というサブタイトルが付けられていますよね。 日本公開に向けて、『クロスロード』というサブタイトルを付けた意図はあるのでしょうか?

A:実は、アメリカではサブタイトルを付けたりすることがあまりメジャーでは無いんだ。だけど、サブタイトルを付けることはとても理にかなっていることだと私は思っているよ。日本のファンの方に、新しい『カーズ』をより分かりやすく、そして、より親しんでもらえるように物語の内容を示す『クロスロード』というサブタイトルを付けたんだ。

Q:『カ―ズ』はクルマを擬人化するという手法を使ってキャラクターが描かれていますよね。クルマに人格を与えるうえで、監督が特に気を付けたことがあったら教えてください。

A:『カ―ズ』の世界は、わたしたちが暮らしている世界のもう一つの世界、『パラレルワールド』だと思ってもらえば良いと思うよ。『カーズ』に登場するキャラクターたちが、私たちの人生について語ってくれたり、伝えてくれたりすることを、より楽しいかたちでファンに伝えたいんだ。わたしたちは、カーズのキャラクターを生み出すときに、そのキャラクターがどんなキャラクターなのか見た目で分かるようにデザインしているんだ。『メ―ター』のようなボロボロのレッカー車であったり、「ストーム」のような最新の高性能スポーツカーであったりね。『カーズ』を見てくれている人たちが、より『カ―ズ』のキャラクターに愛情を持ってもらえるようにデザインすることを心がけているよ。

Q:『カーズ』は、アメリカでのストックカーレースがモチーフになっていると思いますが、実際にあるレースで一番近いレースは「NASCAR」だと思います。「NASCAR」で日本のメーカーが参戦しているクルマといえば、トヨタのカムリがとても有名です。今度、新型モデルが発売されることでも話題になっているトヨタ カムリですが、監督はカムリのことをご存知ですか?

A:実は、私はトヨタのプリウスに乗っているんだ! だからカムリのことも良く知っているよ。アメリカの「ソノマ(Sonoma)」という所にあるサーキットで、ペースカーとして使われているクルマもカムリなんだ。私はソノマのサーキットで「レイ・エバーナム(Ray Evernham)』がドライブするペースカーに乗せてもらったことがあるんだ。「レイ・エバーナム」はNASCARレーサーの「ジェフ・ゴードン(Jeffery Michael Gordon)」を何度も優勝に導いた伝説的なクルーチーフとして有名な人なんだよ。レイ・エバーナムは私を乗せてコースを3ラップ走ってくれた。コーナーに入るたびにクルマがスライドをして、私はクルマから落ちてしまうのではないかと思うほどの経験を味わったことがあるよ。そのペースカーがトヨタのカムリだったので、すごく印象に残っているクルマだよ。

Q:先日、「インディ500」というビッグレースで日本人ドライバーの佐藤琢磨選手が優勝し、日本ではあまりメジャーではないオーバルレースが広く認知されるキッカケを与えてくれました。『カーズ』のレースシーンでもオーバルレースが舞台になっていますが、この最新作の『カーズ/クロスロード』公開を前に、このような出来事があったことに何か感じることはありますか?

A:実は、仕事が忙しくてインディ500を見ることができなかったんだ(笑)だから、後から佐藤琢磨選手が優勝したことを知ったよ。『カーズ』の日本公開を前に、『カーズ』の舞台でもあるオーバルレースで日本人が優勝したことをとても嬉しく思うよ。縁起も良いよね(笑)

Q:『カーズ』や『カーズ2』では、マックイーンをはじめ丸い形状のボディを持ったキャラクターが多かった気がします。最新作の『カーズ/クロスロード』では、エッジの効いたスタイリングや流線型ボディを持ったキャラクターが出演していますが、このようなデザインのキャラクターを登場させた理由があったら教えてください。

A:今回の『カーズ/クロスロード』を製作するにあたって、とても近代的なイメージのキャラクターが必要だと思ったんだ。マックイーンが横に並んだ時に、すぐにマックイーンが歳をとったアスリートのように見えるようにね。ストームを生み出したことで、全く『カーズ』を見たことがない人がマックイーンとストームを見比べたときに、瞬時にストームの方が速いなと感じるデザインにしたかったんだよ。最近のクルマは「エッチング」という技術が多く取り入れられているので、それもストームに取り入れた。ただ、デザインの初期段階のストームは過度にやりすぎた感じがあって、キャラクターとして不適切な見た目になってしまった。近代的で速いクルマのイメージと、親しみやすいキャラクターのイメージが程よく調和した姿が今のストームだよ。ストームは、なるべく速いクルマだと分かるようにルーフを低く、ホイールを大きくして車高が低く見えるデザインにしてある。そして、動物で例えると鮫とブルドックを掛け合わせたような感じになっているんだ。特にノーズの部分が鮫のようなデザインになっていて、とにかくアグレッシブに速く走るクルマということを伝えたかったんだ。

一方、クルーズというキャラクターも若くて近代的なイメージのキャラクターだけど、ストームよりはもう少しリラックスしたイメージにしたかった。近代的な技術で作られたクルーズだけれども、レースカーというよりはストリートカーのイメージを与えたかった。マッスルカーをイメージさせるデザインにすることで、彼女の能力やハートの強さを表現したんだ。物語が進むにつれて、彼女がどうなっていくかが描かれていくんだけれども、その変わっていく様子が簡単に想像できてしまわないように、デザインとのバランスに苦労したよ。最終的に、力強くもありながらエレガントなスタイルにしてあげることができたと思っているよ。

Q:最近EV車(電気自動車)がたくさん発売されるようになってきましたが、今後『カーズ』にそういった自動車が登場する可能性はありますか?

A:EV車については、たしかにこれからわたしたちの未来に身近なものになると思っているよ。ただ、レースカーとしてエンジンを積んだクルマに勝つにはかなりの時間がかかるんじゃないかな。ちなみに、ストームのエンジンサウンドは近代的なイメージになるようにEV車をベースにしたものを使っているよ。エキゾーストパイプがあるから、もちろんEV車ではないけどね! これからEV車が『カーズ』に出てくるかはわからないし、続編について今は何も言えないよ!(笑)

Q:最後に日本のカーズファン、ならびに自動車ファンに向けて監督からメッセージをお願いします。

A:わたしたちは『カーズ/クロスロード』を製作するにあたって、本当にたくさんの研究やリサーチを行った。クルマというものを細かい部分まで正しく表現できるように物語を作りこんだよ。映画の中の“ある”シーンで、クルマがトレーニングをするシーンが出てくる。ルームランナーのような装置に乗ってキャラクターが走るシーンでは、ルームランナーの前にRPMゲージ(回転計)が表示されるんだ。そこで表示されている速度も、専門家たちの手によって綿密につくられている。RPM(エンジン回転数)に対してどのくらいの速度が出ているのか、どのギアに入っているのかまで時間をかけて忠実に再現し、いわゆる「カーマニア」の人が見ても十分に楽しめるようになっているよ。 男女問わず、ちいさな子供から大人まで、そしてカーマニアまで楽しんでもらえる最高の作品ができあがったことに誇りを持っているよ。

公開が待ち遠しい! 監督が太鼓判を押す、『カーズ/クロスロード』

気さくなブライアン・フィー監督のおかげで、終始笑いの絶えないインタビューをすることができた。

子供のころに見た「ジャングル・ブック」と「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」を見て以来映画が大好きになったという、根っからの「映画マニア」でもあるブライアン・フィー監督が、自信を持って贈る今回の『カーズ/クロスロード』。

7月15日(土)より全国で公開される感動の超大作を、ぜひ多くの方に見てもらいたい。

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