autoc-one.jp 記事・レポート 特集 自動車評論家コラム F1チームの屋台骨の存在が新チームの躍進に!ドライバーにも“エンジニアリング”

自動車評論家コラム 2016/4/11 17:39

F1チームの屋台骨の存在が新チームの躍進に!ドライバーにも“エンジニアリング”(1/2)

F1チームの屋台骨の存在が新チームの躍進に!ドライバーにも“エンジニアリング”

今年のF1はこの要素があるから面白い!

F1GPは先週のバーレーンGPで21戦中の2戦を終了した。灼熱の国バーレーンのザヒール・サーキットで行なわれたレースは、今年のF1が面白くなることを証明した。

理由は、

その1・タイヤ

その2・小松礼雄

の存在である。

何のことかと思うかもしれないが、このふたつ、実は自動車レースを面白くする要素なのだ。

まずはタイヤ。F1にタイヤを供給するピレリは、5種類あるコンパウンドから、レース毎に3種類をピックアップしてチームに渡す。ドライバーそれぞれに13セット。合計1144本。この数が毎回グランプリサーキットに持ち込まれる。

タイヤのコンパウンドは、言ってみれば“固さ”。それが5種類ある。

※固い P Zeroオレンジ=ハード

※中間 P Zeroホワイト=ミディアム

※柔らかい P Zeroイエロー=ソフト

※超柔らか P Zeroレッド=スーパーソフト

※猛烈柔らか P Zeroパープル=ウルトラソフト

タイヤの種類が増え、戦況が読めなくなった

ホンダ F1

たとえば、日中の気温は高いけれど、温度が下がる夕暮れにスタートするバーレーンGPでは、真ん中の3種類が配給された。

固い方が長持ちするがグリップは低い。下に行くほど、食いつきはよくなるが寿命が短い、と考えればいい。

なので、1周のラップタイムで競う予選では、3種類の中で一番柔らかいタイヤを使い、レースでは、ライバルや気温などの状況をにらみつつ、どのタイヤをいつ換えるかを考える。

柔らかいタイヤは、ラップタイムを削れるが、ライフが短いからタイヤ交換の回数が増える=タイムをロスする。これが戦略の基本だが、去年までは2種類だったので、比較的作戦が読みやすかった。しかし、今年は3種類になったことで、組み合わせが多岐にわたることになった。誰がどんな作戦なのかが読めない。

これに“レース中には3種類のうち2種類を使いなさい”、という条件がつく。サイドウォールのPIRRELIの文字が色分けされ、テレビで観ていても、タイヤ交換したのがどのタイヤか分かるのだが、供給されるタイヤが2種類から3種類になったことで、レース中にどう使うか、戦況が読めなくなったのだ。

これはチームにとっても同じことで、周辺やライバルの動きに呼応して、作戦を臨機応変に変更しながらレースを進める必要がある。『不確定要素』がスポーツ観戦の醍醐味だが、F1も同じであることが改めて証明されている。これが、レースを面白くする要素その1の『タイヤ』だ。

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