ポルシェ カイエン 新型車解説(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:ポルシェ・ジャパン
新型カイエンがハイブリッドモデルを引っ下げて登場!
ポルシェ 新型カイエンが2月25日に世界同時発表された。
2003年のデビュー以来、カイエンはポルシェにとって重要な存在であり続けている。ポルシェ初のSUVとして開発され、それまでポルシェに馴染みになかった中東やロシア、中国などで販売台数を伸ばし、新しい市場を開拓することに成功したからだ。
2003年~2007年に掛けて製造したカイエンは17万台以上に上る。その後、ディーゼル版やGTSモデルを追加し、2007年にはエンジンをガソリン直噴化した。それらによって、カイエンシリーズは25万台以上もの生産を達成した。
新型カイエンのエンジンは、5種類が用意されている。500馬力のV8ターボ、400馬力のV8、300馬力のV6と、ガソリンエンジンが3種類でディーゼル1種類。ターボ、カイエンS、カイエンに搭載されるエンジンは、それぞれ先代のガソリン直噴型を踏襲する。
トランスミッションは新開発の「8速ティプトロニックS」だ。PDKは採用されなかった。4輪駆動システムも一新された。パナメーラと考え方を同じくする、前後の駆動力配分に機械式クラッチを用いたフルタイム4輪駆動システムである。
昨年、911ターボで新たに採用されたPTVKも新たにカイエンに組み込まれることになった。
PTVKとは、「ポルシェ・トルク・ヴェクトリング」の頭文字で、エンジントルクを左右のホイールへ可変配分する機構である。ボディ全長は36ミリ、全幅9ミリ、ホイールベースは40ミリも延ばされたが、全高は5ミリ低められた。
その目的は車内スペースの拡大にあるようで、160ミリの前後スライドが可能になった後席と、120リットル拡大した荷室容積がその結果だ。
最も注目されるのは、各モデルともに180kgの軽量化を実現したことだ。主要構造部分へは軽量高張力鋼板を、ボディパネル、アクスル、ボンネット、ドアなどへはアルミ材が採用された。ハーネス類を減らし、素材や構造の吟味と変更も軽量化に一役買った。軽量化の結果、燃費は23%向上し、CO2排出量は26%削減された。
そして、380馬力相当を発揮するハイブリッドが新たに登場する。
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