パナソニックがテスラに3000万ドル出資、協力関係を強化

テスラモーターズ

パナソニック株式会社は、テスラモーターズに対し3000万米ドルを出資したと本日発表した。

出資は、テスラが発行する私募普通株式を1株あたり21.15米ドルで、パナソニックが購入する形で行われており、この出資により両社は将来に亘る協力関係を構築し、EV市場の拡大を加速させていくという。

テスラは現在、同社製の先進的な電池パックにパナソニックのリチウムイオン電池を搭載しており、またEV用の次世代リチウムイオン電池を共同で開発するなどパナソニックとは親密な関係がある。

テスラは複数の電池メーカーから供給を受け、自らの技術で電池をパックする戦略をとっているが、パナソニックを優先サプライヤーとして位置づけている。

パナソニックで電池事業を担当するエナジー社社長の野口直人は、

「パナソニックは、創業100周年にあたる2018年までにエレクトロニクスNo.1の『環境革新企業』になることを目指しています。パナソニックが持つリチウムイオン電池の先進技術とテスラが持つ業界をリードするEV用パワートレイン技術を組み合わすことで、サスティナブルモビリティを促進します。この度、テスラとの協力関係を強化できることを大変光栄に思います」

と語った。

また、テスラの会長兼最高経営責任者のイーロン・マスクは、

「グローバルで業界をリードする電池メーカーであるパナソニックに出資を決めていただいたことは、テスラにとって大変光栄であり、我々の技術力に対する力強い後押しになるものと考えています。パナソニックには、独自のニッケル系正極を用いた高エネルギー密度のリチウムイオン電池と業界をリードする優れた技術があり、パナソニックと連携を強化することで、我々の電池パックもコストが下がり更に性能を高めることができます」

と語っている。

テスラは、自社のEV生産に加え、電池パックを含んだEVパワートレインを他の自動車メーカー向けに製造している。パナソニックとテスラは、パナソニックの電池を搭載したテスラ製電池パックを、共同でマーケティングを行い、販売することにも合意している。

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