autoc-one.jp 記事・レポート 自動車ニュース メルセデス・ベンツ SLS AMG … ガルウイング搭載のスーパースポーツカー

自動車ニュース 2010/6/10 15:20

メルセデス・ベンツ SLS AMG … ガルウイング搭載のスーパースポーツカー

メルセデス・ベンツ SLS AMG

メルセデス・ベンツ新型SLS AMG の個性的なデザインは、その情熱的なスポーツ性を際立たせるとともに、メルセデスデザインの最も輝かしいシンボルの1つであるメルセデス・ベンツ300 SL のデザインアイコンを新たに現代的に解釈したものである。2m 近くにもおよぶロングノーズと大きく後退させた低いコックピット、リトラクタブルリアスポイラーを備えた短いテールエンド、そしてロングホイールベースとワイドトレッド、大径ホイールなど、スポーツカーデザインの原則をしっかりと踏まえた、ダイナミズムを象徴的に表現している。また、短いオーバーハングに加え、大きくリア寄りの低い位置にマウントしたドライサンプ式フロントミッドシップエンジンとトランスアクスル式デュアルクラッチトランスミッションを採用したドライブトレインレイアウトがそのスーパースポーツカーとしての性格を決定づけている。

スタイル上のハイライトとなっているのは、SLS AMG にカリスマ性を与える、このクラス唯一となるガルウイングドアにほかならない。メルセデス・ベンツ300 SL を髣髴させるのは、このガルウイングドアのみならず、大きなスリーポインテッドスターを配し翼のようなフィンをもつワイドなフロントグリルも、その伝説的スポーツカーを想わせるデザインとなっている。

立体的で彫像のようなフロントビューは、横長のくぼみを持つ低いV 字形フロントスカートを備え、力強さを与えている。左右いっぱいに広がった縦形ヘッドライトは中央のロービームに、メタリックのウィングをあしらったバイキセノンヘッドライトを採用し、その上のLED ウインカー2 列と下のLED ドライビングライトで囲むデザインとしている。

航空機技術からヒントを得て

ジェットエンジンのエアインテークに似た円錐状に突出したスリーポインテッドスターと長いボンネットは、航空機を想わせるデザインである。ボンネットはフロントに向かって曲率が大きくなっており、ボンネット後端に設けた2 つのベンチレーショングリルを飾る4 本の「シャドウシルバー」フィンも同様である。航空機に見られるこの特徴的なラインは、SLS AMG のボディをかすめる気流の速さを視覚的に表すことで、クルマが停止しているときもダイナミックな外観を生み出している。

サイドビューにも、ボンネットのフィンと同様のデザインを施している。このサイドフィンも300 SL のスタイリングを踏襲したものである。このエアアウトレットから伸びて、スタイルを決定づけているキャラクターラインは、凸面の傾斜およびアグレッシブな表面処理とあいまって、美しさと力強さを兼ね備えたデザインとなっている。コンパクトなパッセンジャーコンパートメントはきわめて魅力的かつ独特なもので、高いウエストラインと低いサイドウインドウ、そして急角度に立ったウインドスクリーンにより、戦闘機のキャノピーバイザーのようである。また、前方へ傾斜し、エレガントなカーブを描いてリアウインドウへと到達するB ピラーは、純粋なダイナミックさを象徴している。

たくましい筋肉のようなサイドビュー

SLS のサイドビューで際立っているのが、あたかも張りつめた筋肉のようにフロントからリアへと伸びたショルダーラインである。サイドウォールから力強く伸びるホイールアーチに収まるホイールは、フロント19 インチ、リア20 インチのアルミホイールを採用している。ホイールのスポークの間からは大径のAMG ハイパフォーマンスコンポジットブレーキが目に入る。また、上から見ると、ヘッドライトからリアにかけて、筋肉に沿って一本の線が途切れることなく走っている。このデザインはボンネットにも採用されており、視線はこのボンネットから、ガルウイングドアに挟まれたルーフの曲面をへて、ハイマウントストップランプへと流れていく。

ワイド感を強調したリアエンド

卓越した運動性能とパワーを表現するSLS のリアエンドは、ゆるやかに下降するトランクリッドとショルダー、そしてフラットなリアコンビネーションランプにより、ボディのワイド感を強調している。水平方向に分割したリアコンビネーションランプはLED による先進的でスタイリッシュな印象を形づくっている。翼のように細く長く横方向に伸びるLED ライトは夜間も魅力的で個性的なデザインである。また、LEDリアフォグランプ/バックランプは、センターの低い位置に配置するF1 レースカースタイルとしている。スポーツエグゾーストシステムのツインクロームエグゾーストエンドもやはりモータースポーツに由来するデザインである。また、リアスカートは急角度で絞り込むことで、リアのワイドタイヤをはっきりと見せリアビューのワイド感を強調している。トランクリッドに一体化したリトラクタブルリアスポイラーは、速度120km/h 以上で自動的に立ち上がり、すぐれた高速安定性に貢献している。

ニューカラー: 「AMG アルビームシルバー」とマットペイント2色

新型SLS AMG は、ボディカラーに特別色9 色を設定している。このうち最もユニークな「AMG アルビームシルバー」は、新しい加工プロセスにより液体金属のような光沢を放ち、ボディを金属の皮膚のように包み込むことで、ガルウイングの魅力的なデザインラインを他のペイントにも増して強調するとともに、光の反射の加減によりデザインラインをいちだんと生き生きと見せる効果を生み出している。なお、この効果は直径30~50 ナノメートルの微小な色素によってもたらされました。

一方、designo マグノアラナイトグレーとAMG マグノモンツァグレーの2 色のマットペイントも魅力的である。シルクマットの塗装によりエッジの輪郭をシャープに見せることで、2 シーターSLS AMG のスポーティな性格を強調している。

航空機のデザインとレーシングカーの機能性を取り入れたインテリア

インテリアは、航空機のコックピットのような雰囲気を醸し出している。インテリアデザインを決定づけるダッシュボードは、力強く伸びた翼のように幅広く見える。ダッシュボード上のシャドウシルバーのベンチレーション送風口は、ジェットエンジンを連想させるデザインとなっている。シフトインジケーターとホワイト照明のメーター2 個を備えるチューブ状のインストルメントクラスターもやはり、メタリックシャドウシルバー仕上げによりスポーツ感を強調している。メーターパネルは360km/h スケールで、メーター針はレッドとなっている。ダッシュボードの中央にある2 つの送風口の間には、7 インチモニター付COMAND システムをレイアウトしている。

本物のマットメタルを使用した長いセンターコンソールも、航空機のコックピットを思わせるデザインとしている。このセンターコンソールでとくに重要なのが、AMGドライブユニットである。ドライバーに向けて配置されるこれらのスイッチにより、SLS のドライビングモードを設定することができる。また、AMG スピードシフトDCT 7 速スポーツトランスミッションを操作するAMG E-SELECT レバーも、ジェット機の推力調整レバーのようなデザインとなっている。スイッチ類はすべて本物の金属を使用し、光沢あるシャドウシルバーの表面処理をしている。このほか、ガルウイングドア内側の凹面トリムや高いウエストライン、たくましいサイドシルなどが、スポーツカー特有のエルゴノミックな感覚を演出している。インテリアにおけるクラフトマンシップを示すのは、ナッパレザーや本物の金属などの高級素材、さらに、オプションとして設定した本物のカーボンによるトリムも、ディテールへのきめ細かな配慮を示すアイテムである。室内のカスタマイズについては、ブラック、クラシックレッド、サンド、ポーセレン、ライトブラウンのレザー5 色のdesigno カラーを用意している(クラシックレッド、サンド、ポーセレンにはブラックとの2トーンも用意)。

乗降性にすぐれた大きく開くガルウイングドア

路面からわずか369mm のスポーツカー特有の低いシートポジションながら、大きく開くガルウイングドアにより乗降は容易になっている。設計にあたり開放角度をできるだけ大きくすることを目指し、70 度もの開き角を実現している。これにより、ドア開放時の、地面から開いたドアの下端部までの高さは150cm、サイドシル上端とドア下端部の間隔も108cm と余裕ある構造となっている。また乗車のために足を上げなければならない高さ(路面からサイドシル上端までの高さ)は45cm と低くなっている。

またエレガントな乗降性を実現するためのもう1 つの重要な基準となったのは、ドアの開閉に要する力である。これについてはドアヒンジのサイドにガスダンパー2 本を装備し、厳寒時も軽く開閉できるようにしている。

また、このガルウイングドアは、一般的なクーペのドアに比べて開くのに必要な横方向スペースが小さいため、ガレージ内でも完全に開くことができる。室内のドアハンドルにもシャドウシルバー仕上げを施している。パワーウインドウ、セントラルロックシステム、ドアミラー調節スイッチも、インテリアトリムの手のとどきやすい位置に配置している。室内の空間は、ショルダールームを1,483mm、エルボールームを1,606mm と大きく取ったことなどにより、ゆったりとしている。また、ヘッドルームを990mm、運転席の有効レッグルームを1,058mmと大きくすることで、深いシートポジションでも余裕のあるスペースが広がる。また、ウインドスクリーンは比較的立てた角度とし、すぐれた視界を確保している。

マグネシウム製バックレストを採用したスポーツシート

スポーツシートは、軽量かつ高強度なハイテク素材であるマグネシウムをバックレストに採用し、車両の重量配分と低重心化に大きなメリットを生み出している。また、シートクッションは2 ゾーンタイプを採用している。硬めの発泡材を詰めた大型サイドボルスターにより、最適なサイドサポートを実現するとともに、シートとバックレストの内側を柔らかめにすることで長距離走行でもすぐれた快適性を確保している。さらに、シート前後ポジションや高さ、バックレスト角度、座面角度を電動調節できるメモリー付パワーシート、および電動チルト/テレスコピックステアリングを標準装備している。このメモリーは3 名分の設定を保存することができる。

さらに、4 ウェイランバーサポートやサイドサポートを調整できるマルチコントロールシートバックおよび、3 段階調節式シートヒーター、および助手席のシートセンサー/チャイルドセーフティシートセンサーを標準装備している。

一体型ヘッドレストとスポーティな横方向のパイピングをあしらったスポーツシートの表面素材にはdesigno レザーを採用したほか、ツートンカラーシート(色はクラシックレッド、サンド、ポーセレンの3 色を用意)も設定している。ライトブラウン仕様のインテリアでは本革に加え、シート中央部にとくに高級な編み込みレザーをあしらいました。なお、色の組み合せに合わせて蛍光色またはブラックのパイピングを施し、スポーティ感をいっそう高めている。

さらに、直径365mm、フラットボトムタイプの本革巻3 スポークAMG パフォーマンスステアリングは、パドルシフトやスポークに本物の金属を使用し、本格的なハンドメイドを強調するとともに、ドライバーの意思をしっかりとクルマに伝える。

メルセデスならではのすぐれた実用性を実現する多数の収納スペース

SLS AMG のインテリアは、メルセデスならではのすぐれた実用性を実現すべく、使いやすさを追求した収納スペースを設けている。ダッシュボードの助手席側には、3.7 リットルのグローブコンパートメント、また、AMG E-SELECT レバーの右側には12V ソケット付きの小物入れ(灰皿としての使用も可能)となる。センターコンソール後ろのアームレストは、ボタン操作により2 段階にシフトすることで、下に隠れた小物入れが出現する。この小物入れは、2 個のカップホルダーを備えている。このほか収納スペースとしては、シート間の後部の収納システムと助手席足元のメッシュサイドポケットがある。また、バックレストにジャケットフックを2 個設けている。ルーフライナーのフックは、シリコンダンパー付きの折りたたみ式である。

リアハッチは、照明スイッチの下のボタンでロックを解除できるほか、キーを使っても開くことができる。なお、ラゲッジルームの大きさは176 リットルとなっており、ゴルフバッグを1 個搭載することができる。

軽量化と最高の強度を実現するアルミニウムスペースフレーム

SLS AMG はボディコンセプトにおいて新しいアプローチをしている。メルセデス・ベンツとしてもAMG としても初めてシャーシとボディのいずれもアルミニウム製とした結果、車両重量は1,620kg(欧州仕様参考値)とスチール構造に比べ大幅な軽量化を実現している。

SLS AMG 専用に開発されたボディは、アルミニウムスペースフレームにより構成されている。このスペースフレームは、高度な軽量設計と最高レベルの剛性により、SLS AMG の卓越したハンドリング特性に大きく貢献している。軽量アルミ構造の、低位置の大きなクロスセクションは抵抗トルクが高く、駆動力、制動力、シャーシの力のダイレクトな伝達を可能にしている。一方、不要な柔軟性は構造上低減され、高剛性かつダイレクトで、ひずみのないレスポンスが得られる。

軽量化したこの高度なアルミニウムスペースフレームの素材構成比は、アルミニウム形材(削り出し材)45%、アルミニウムパネル31%、鋳造アルミニウム20%、スチール4%となっている。また、A ピラーには極超高張力鋼板(熱間圧延)を使用し、乗員保護性能に大きく貢献している。ホワイトボディ重量はわずか241kg で最高出力420kW/571hp のパワートレインとあいまって、スーパースポーツカーの中でもトップレベルの運動性能を誇る。

低重心と横方向補強ストラットが生み出す完璧な運動性能

SLS AMG の開発コンセプトとして、「最大限の低重心化」が大きなテーマとなりました。つまりドライブトレインとアクスルの接続部の位置を低くするとともに、ホワイトボディのコンポーネントも可能な限り低重心設計として、高剛性を実現している。これには、フロントセクション、リアセクションとセーフティパッセンジャーセルの接合部も、ねじれやトルクに対して強化されている。これらの接合部が力の伝達経路として最も低い位置となる徹底した設計を行った結果、低重心と同時に、車両構造内部の力の伝達も、調和の取れた効率的なものとなりました。

この軽量構造のもう1 つの特徴として、前後アクスルの横方向補強ストラットをホワイトボディに一体化していることが挙げられる。高速コーナリング時にホワイトボディの中で最大の力を受けるまさにそのポイントに、アルミニウム形材を使ってサイドメンバーを接続しているのである。この徹底した対策によって、強靭な横方向剛性が確保されるとともに、重量増につながる2 次的な補強材やコンソールが不要となりました。

最高水準のパッシブセーフティ

アルミニウムスペースフレーム構造はすぐれたパッシブセーフティを実現する土台となっている。さらに最高水準の安全装備として、3 点式シートベルト、シートベルトテンショナー、ベルトフォースリミッター、8 個のSRS エアバッグ(2 段階式フロントエアバッグ、運転席・助手席ニーバッグ、シート内蔵サイドバッグ×2、ドア内蔵ヘッドバッグ×2)を標準装備している。

最高出力420kW/571ps のAMG 6.3 リッターV8エンジン。 新型SLS AMG の心臓部は、メルセデスAMG 独自開発のハイパフォーマンスエンジンが搭載される。この6.3 リッター自然吸気V8 エンジンは、最高出力420kW/571ps(6,800rpm)と、このクラスのスポーツカーとしてトップクラスのパワーを誇る。また、軽量ボディによりパワーウェイトレシオは2.84kg/PS を達成している。さらに最大トルクは650Nm(4,750rpm)を発生し、0~100km/h 加速は3.8 秒、最高速317km/h(リミッター作動)を実現している。

排気量6,208cc のこの高トルクV8 エンジン「M 159」は、ベースとしたM 156 エンジンの吸排気系を中心に120 箇所以上にのぼる全面的な変更を加えることで、高性能レーシングエンジンに匹敵する特性を獲得している。

性能の大幅向上を実現した主な対策としては、気流を最適化し吸気効率を高めたマグネシウム製インテークマニホールドシステムや、よりきめ細かい制御を行なう可変吸排気バルブ/カムシャフトコントロールシステム、等長エグゾーストマニフォールド、エグゾーストシステムのスロットル小径化などが挙げられる。これにより、シリンダー充填が大幅に改善され、最高出力は9%近く向上するとともに、全回転域でのスロットルレスポンスも大幅に向上している。(スロットル全開まで0.15 秒)また、エンジンオイル潤滑方式をドライサンプにすることにより、エンジン位置をこれまでよりずっと低くすることと、高速コーナリング時においても安定的なオイル供給が可能になりました。

この結果クルマの重心が下がり、許容される横方向加速度が増し、ダイナミックなハンドリングを実現している。

軽量構造とスタビリティの完璧な両立

出力増強にともなうエンジン負荷の増大には、高強度コンポーネントを採用することで対応を図りました。鍛造ピストン、強化型クランクシャフトベアリング、最適化したクランクケース構造の採用に加え、オンデマンド型高性能オイルポンプによる潤滑の改善によって最大限の安定性が実現している。しかし、こうした対策を盛り込んだにもかかわらず、M 159 エンジンはさらなる軽量化を図っている。特に重要な役割を果たしているのが、振動マスとなる鍛造ピストンの採用である。これにより、エンジン乾燥重量205kg、エンジンパワーウェイトレシオは0.36kg/PS と、競合エンジンを大きく引き離している。また、最新の触媒コンバーターにより、EU 5、LEV 2、ULEV など、現行および将来実施予定の排出ガス基準にも適合している。

大胆な燃費目標を達成

SLS AMG は、妥協を許さぬスポーティな性格を持ちながらも、大胆な燃費目標を達成している。NEDC 総合燃費は13.2 リッター/100km(約7.6km/L*)と、クラストップの燃費効率を実現している。(*EU 仕様参考値) AMG 独自の低フリクションLDS シリンダーボアライニングや、特性マップ制御によるオイル供給、高度なジェネレーター管理などの効率改善対策を導入している。また定速走行時やブレーキング時の運動エネルギーを電気に変換しバッテリーを充電する回生機能により、運動エネルギーが無駄に失われるのを防いでいる。また、加速時にはジェネレーターが負荷なしで起動し、エンジンの負担を軽減している。

トルクチューブを備えたトランスアクスル式デュアルクラッチトランスミッションAMG 6.3 リッターV8 エンジンの強大なパワーのリアアクスルへ伝達には、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)レースのC クラスレースマシンにも使われている超軽量カーボンドライブシャフト(約4kg)が採用されており、鋳造モノブロック構造のアルミニウム製トルクチューブ(約25kg)を用いて、エンジンハウジングからリアアクスルに搭載されたメルセデス初採用のデュアルクラッチトランスミッション(トランスアクスル)に接続している。このメリットは、エンジンとトランスミッションとの間が高剛性リンクとなることにより、発生する力やトルクに対するレスポンスが最適化されることにある。

新開発のAMG スピードシフトDCT 7 速デュアルクラッチトランスミッションは、シフト時間最速100 ミリ秒まで高速化され、トラクションが途切れない素早いギアチェンジを実現している。また、ドライブモードはC(コントロールエフィシェンシー)、S(スポーツ)、S+(スポーツプラス)、M(マニュアル)の4 つの異なるモードを備えるほか、RACE START 機能も搭載している。S、S+、M の3 つのモードでは、自動ブリッピング機能が働き、AMG ドライブユニットシステムのトルクレギュレーターにより管理される。さらに、コンパクトなトランスミッションケースに一体化した機械式LSD(リミテッド・スリップ・デファレンシャル)により最適なトラクションを実現する。

ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用した高度なシャーシレイアウト

フロントミッドシップ、トランスアクスル方式の採用によって、47:53 の前後重量配分比を実現、正確なステアリング特性と最高水準の俊敏性、急激な方向転換時の低い慣性、すぐれたトラクションなど、卓越した運動性能に大きく貢献している。

メルセデス・ベンツとAMG は、理想的なスーパースポーツカーを作り上げ、完璧なサーキット性能とメルセデスならではの長距離快適性を両立させることを目指す中で、洗練されたシャーシレイアウトを実現している。4 つのホイールの支持には、フォーミュラ1 などのレースでも実績を上げた、トラックロッド付きデュアルA アームを採用している。ダブルウィッシュボーンサスペンションは、ホイール支持とサスペンション機能はたがいに分離しており、スプリングストラット/ダンパーストラットを下側のラテラルリンクで支えている。剛性と操縦安定性にすぐれるダブルウィッシュボーン式は、上下動を最小限に抑えつつ正確な方向性を保持し、きわめて厳しい状況においても最適なロードホールディングを確保する。

A アームとステアリングナックル、前後のハブキャリアは、100%鍛造アルミニウム製とすることでバネ下重量を大幅に軽減し、サスペンションの応答性を高めている。2,680mm のロングホイールベースは、直進安定性を確保するとともに、走行時のホイール負荷変化が小さくなり、これによって加減速時のピッチングを低減している。また、ワイドトレッドによりコーナリング時の内輪から外輪へのホイール荷重移動が低減され、タイヤのグリップが改善されました。コーナリングについては、キャスター角を11.5 度と大きくとり、ネガティブキャンバーを大幅に大きくさせてタイヤグリップを向上するとともに、旋回中の急ブレーキに対してもすぐれた安定性を確保する。

AMGパフォーマンスサスペンション

SLS AMG には、サーキット走行等さらにハードなドライビングを楽しむドライバーのために、ノーマル比:スプリングレート+10%、ダンピングレート+30%のAMG パフォーマンスサスペンションをオプション設定している。高速コーナリング時の大きな横G に対するグリップ耐性が向上する。

ダイレクトなステアリングフィール、ディファレンシャルロック、3 ステージESP

ラック&ピニオン式ステアリングは13.6:1 の固定ギアレシオとし、スーパースポーツカーに求められるダイレクトなステアリングフィールをつねに提供する。車速に応じてアシスト量が変化するパラメーターステアリングにより、速度が上がるにつれてドライバーへのフィードバックを高める。これは高速での直進走行時にきわめて重要な要素となる。ステアリングギアはエンジンの前側、フレームタイプのインテグラルサポートにマウントされており、またエンジンの搭載位置を低くすることに貢献している。ボタンひとつで”ESP ON”、”ESP SPORT”、 ”ESP OFF”を切り替えることができる3 ステージESPは、“ESP OFF”モードの場合でも、ブレーキペダルを強く踏み込むとESPのすべての機能が有効となる。

アクセレレーション・スキッドコントロール(ASR)のトラクションロジックは、3 つのESPモードすべてで動作する。センサーが駆動輪を常に監視し、いずれかが空転しそうになると適切なブレーキ圧を加え、もう一方の駆動輪のトラクションを大幅に改善する。また極めてダイナミックな走行時のトラクションの確保には、標準装備の機械式多板LSD(リミテッドスリップディファレンシャルロック)も大きく貢献し、エンジン出力の路面への伝達効果を高める。

AMGハイパフォーマンス・セラミックコンポジットブレーキ

新開発「フローフォーミング」ホイール

ブレーキにはAMG ハイパフォーマンスコンポジットブレーキを採用している。フロントに6 ピストンキャリパー、リアに4 ピストンキャリパーと鋳鉄製ドリルドベンチレーテッドディスク(フロント:390mm×36mm/13.5kg、リア:360mm×26mm/10.6kg)を組み合わせ、非常に大きな負荷の下でも制動距離を大幅に短縮する。またオプション装備として、より大径のディスクを備えた新開発セラミックコンポジットブレーキシステムを設定している。このセラミックブレーキは、1,700℃の高温で真空強化処理され硬度が高められていることから、高温でもよりすぐれた安全性を約束するほか、重量も約40%低減されている(フロント:402mm×39mm/7.9kg、リア:360mm×32mm/6.5kg)、バネ下重量の低減により、ハンドリング特性の向上、とりわけ高速コーナリング時にとくに効果を発揮する。

ホイールについても軽量設計をとくに重視し、新開発「flow forming(フローフォーミング)」技術により重量を最適化したAMG アルミホイール(フロント:9.5×19 インチ、リア:11.0×20 インチ)を採用することで、バネ下重量の低減と、ハンドリング特性およびサスペンションの快適性の向上を図りました。ホイールは、標準装備のAMG 7 スポークアルミホイールに加え、5 ツインスポークホイールと10 スポーク鍛造ホイールをオプション設定している。また、タイヤ(前265/35R19、後295/30R20)はSLS AMG専用に開発したもので、最高水準のグリップ性能を発揮する。

心地良いサウンドを提供する「Bang & Olufsen BeoSound AMGサウンドシステム」

新型SLS AMGには、高らかに咆哮するAMG 6.3リッターV8エンジンサウンドを楽しむほかに、室内に心地良い音響空間を演出する1,000 ワット/11 スピーカーの「Bang & Olufsen BeoSound AMGサウンドシステム」をオプション設定している。

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