ポルシェ、新型ミッションEクロスツーリスモを世界初公開【ジュネーブショー2018】
ポルシェは未来への先駆けとなる電気駆動クロスオーバーユーティリティビークル(CUV)のコンセプトスタディモデル、「新型ミッションEクロスツーリスモ」のワールドプレミアを第88回ジュネーブモーターショーで行った。
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新型ミッションEクロスツーリスモは、旅行、スポーツ、あるいはその他のアウトドア活動に余暇を費やし、アクティブなライフスタイルを好む人々をターゲットにしている。4輪駆動によってスキー場までの運転も容易だ。一方、フレキシブルなインテリアは、あらゆる種類のスポーツ用具を積み込むためのたっぷりとしたスペースを備えており、最新のマウントシステムによってサーフボードやバイクの輸送も行える。
また、4ドア4シーターの同車のデザインは、オフロードエレメントはもちろんのこと、タッチスクリーンと視線追跡装置を備えた新しいディスプレイ&制御コンセプトが気持ちを高ぶらせてくれる。
全長4.95mのコンセプトカーは、800Vの急速充電ネットワークに対応しており、インダクション、充電ドック、あるいはポルシェホームエネルギーマネジメントシステムによる充電も可能。なお、新型ミッションEクロスツーリスモは、2015年にフランクフルトモーターショーで初公開されたスタディモデル、ミッションEの派生モデルである。
600PSを超えるスポーティなE-パフォーマンス
2つのモーターを搭載する新型ミッションEクロスツーリスモは、600PS(440kW)を超えるシステム最高出力を発生し、0-100km/h加速タイムは3.5秒未満、0-200km/h加速タイムは12秒以下。この性能に、電気自動車では前例のない連続的な出力レベルが加わり、性能を損なうことなく連続して何回も加速を開始することができる。ポルシェトルクベクトリングを備えたデマンド制御4WDは、トルクを自動的に各ホイールに分配してパワーを路面に伝える。
また、4輪操舵はこの車両のすぐれた俊敏性と安定性に寄与し、アダプティブエアサスペンションは50mmまで車高を上げることが可能。ポルシェダイナミックシャシーコントロールシステム(PDCC)はコーナリング時のロールを抑え、起伏の激しい地形で横方向の安定性を改善する。
充電は高速&簡単
車両の800Vのアーキテクチャにより、リチウムイオンバッテリーを充電するとわずか15分で約400kmの航続距離(NEDCに基づく)が得られる。このコンセプトカーは移動中と自宅の両方でフレキシブルな充電が可能で、イオニティ合弁事業によって欧州の道路に設置される急速充電ネットワークに対応している。
新型ミッションEクロスツーリスモは、仕事場ではインダクションテクノロジーによって、自宅では充電ドックやポルシェ ホームエネルギーマネジメントシステムを使用してバッテリーを充電することができる。ポルシェ ホームエネルギーマネジメントシステムは、自宅の太陽光発電と組み合わせると太陽エネルギーを使用して充電することも可能だ。
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