世界初!ポルシェがブレイデッドカーボン製の軽量ホイールを導入
ポルシェAGは、自動車メーカーとして世界で初めてブレイデッドカーボンファイバー製の軽量ホイールを提供する。この新しいカーボンホイール(フロント9 J x 20、リア11.5 J x 20)は、2018年の初頭から911ターボSエクスクルーシブシリーズのオプションとして入手することができるようになる。
今回あらたに開発されたホイールは、標準のアルミホイールより約8.5kg軽量しながら(20%の軽量化に相当)、強度は20%アップしている。ばね下重量の削減によってロードホールディング性能がさらに改善され、前後G/横Gともに完璧に受け止めることができる。
また、回転質量が小さいことから、加速とブレーキングはどちらも鋭さに磨きがかかり、その結果、ドライビングダイナミクスとドライビングプレジャーが向上するという。
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のホイールは、基本的に2つのコンポーネントで構成されている。ホイールセンターはカーボンファイバーファブリック製で、製造にあたっては200以上のコンポーネントを切り出し、組み立てる作業が行われる。
そしてもうひとつのコンポーネントはブレイデッドカーボンファイバー製のリムベースで、こちらは現在世界最大の大きさを誇る約9m径のカーボンファイバーを網組む(ブレイディング)専用マシンで製造される。その後、ホイールセンターがリムベースに編み込まれる。
組み立てられたホイールは樹脂を含浸して高圧高温で硬化準備処理が施され、完成したホイールは、高温で硬化された後、長時間かけて冷却処理される。センターロックが完成したホイールに挿入されると、ホイールはクリアラッカーによって保護される。
ポルシェは、世界の自動車業界の中で、極めて複雑なこのテクノロジーを初めて採用。ブレイディングテクノロジーは、カーボンファイバーファブリックをプレ含浸させる従来の製造方法に比べ、カーボンの材料構造はさらに密度が高くコンパクトになり、剛性をアップさせることができる。材料を効率的に使用できることから無駄も減らすことができるというメリットもある。
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