ホンダ「シビック」を生産するタイの新工場、世界初の“アークライン”を採用
ホンダのタイにおける四輪車生産販売現地法人であるホンダオートモービル(タイランド)カンパニー・リミテッド(HATC)は、5月13日、プラチンブリ県・ロジャーナ工業団地内に設立した新四輪車工場のオープニングセレモニーを実施した。
式典には、副首相であるソムキット・チャトゥシピタック氏をはじめとするタイ政府関係者や、在タイ日本大使館の大使である佐渡島志郎氏、ホンダからは代表取締役社長 社長執行役員の八郷隆弘氏、取締役 専務執行役員で生産本部長の山根庸史氏、執行役員でアジア・大洋州本部長の安部典明氏らが出席した。
高効率で環境に優しい生産技術を導入したこの新工場で、HATCは質の高い製品をタイ、そして世界のユーザーに届ける活動をさらに推進し、ホンダの重要な四輪車生産拠点の一つとしての役割を強化していく。
新プラチンブリ工場には、「人の作業と先進技術を最適化し、品質の高い製品を市場に提供する」というコンセプトに基づき、ホンダの最新、高効率の生産技術が採用されている。その新技術の中には、四輪完成車の量産では世界初となる、完成車組立のメインラインに組み込まれる流動型のセル生産方式ライン「ARC(アーク)ライン」などが含まれているほか、日本の最も先進的な四輪車工場である寄居工場に導入された革新的で環境に優しい生産技術も受け継がれている。
プラチンブリ工場は、2015年の10月に樹脂工場、2016年2月にエンジン工場の稼働を開始させ、同年3月から新型「CIVIC(シビック)」の量産を開始した。今後も小型車を中心に生産モデルを増やし、タイの国内市場ならびに輸出における競争力を強化していく予定とのこと。
【各コメント】
タイ政府副首相 ソムキット・チャトゥシピタック氏
「自動車産業はタイ経済の発展にとって大変重要であり、ホンダがタイを戦略的な生産および輸出拠点として位置づけ、環境に配慮した先進的な技術を投入することを歓迎します。グローバルにおける四輪車生産拠点として、タイの位置付けがますます強化されるものと期待しています。」
ホンダ代表取締役社長 社長執行役員 八郷隆弘氏
「タイは、国内市場のみならず、グローバルでの販売拡大を牽引するASEAN市場を含む全世界へ完成車および部品を供給することで、ホンダの生産拠点の一つとしてその存在感を高めてきました。ホンダの最新の生産技術を最大限に活用するこの新プラチンブリ工場の完成にともない、タイの役割をこれまで以上に価値のあるものにしていきます。」
ホンダ執行役員 アジア・大洋州本部長 安部典明氏
「この新工場における最新で高効率の生産技術により、ホンダの商品はさらに競争力を高めていきます。シビックに加え、将来はここプラチンブリ工場で生産する小型車モデルを増やし、タイ市場ならびに輸出向けの競争力を強化することで、タイの経済に貢献していきます。」
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