VW、WRC12連勝!ラリーメキシコでも1-2フィニッシュで絶好調!
フォルクスワーゲン レースレポート
2016年 世界ラリー選手権(WRC)第3戦「ラリー・メキシコ」が、3月3日~6日、メキシコシティの北西400km、同国第5の都市「レオン」を中心に開催された。フォルクスワーゲン・モータースポーツのヤリ-マティ ラトバラ選手が優勝、2位には同チームのセバスチャン オジェ選手が入った。
なお、アンドレアス ミケルセン選手は、フォルクスワーゲン1-2-3体制を目指して果敢にアタックしたが、クラッシュを喫してリタイヤに終わっている。
『ポロ R WRC』は、2015年「ラリー・ポルトガル」から前戦「ラリー・スウェーデン」まで11連勝。「ラリー・メキシコ」には、自らが持つWRC最長連勝記録12(2013年オーストラリア~14年フィンランド)に並ぶ12連勝がかかっていた。
「ラリー・メキシコ」は、7月下旬の第8戦「ラリー・フィンランド」まで続くグラベル(非舗装路)ラリー6連戦の初戦である。気温が30度近くまで上がるだけでなく、最高到達点が海抜2,746メートルに達し、さらに最長スペシャルステージ(SS:競技区間)は80kmに及ぶなど、過酷な条件が重なるコースだ。特に高度の影響は大きく、出力が最大20パーセントも低下する。総走行距離は1.077.08km、SS距離は399.71km。
そして3月3日、夕方のセレモニアルスタートで開幕した。熱狂的なファンが大挙し、世界遺産グアナフアトの会場はフェスティバルさながらの雰囲気に包まれた。その後、3SSが開催され、オジェ選手が首位に立った。
3月4日、本格的な戦いの火蓋が切って落とされると、最高到達点まで駆け上げる名物SS「エル・チョコレート」をはじめ、ラトバラ選手が5カ所でベストを記録し、オジェ選手を逆転した。オジェ選手は、グリップ重視のタイヤ戦略がやや裏目に出たものの、2位をキープ。ミケルセン選手は、4位にとどまっていた。
各コメント
■フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター:ヨースト カピート氏
「チームが一丸となった末の勝利であり、歓びもひとしおです。ヤリ-マティがスタート順の優位を最大限に活かす一方で、セバスチャンはその不利を払拭する走りを見せました。1-2という結果は、実に誇らしいですね。」
■カー#1: セバスチャン オジェ選手/ 最終結果:2位
「ヤリ-マティとバトルができれば、ファンの方々にもっと喜んでもらえたかもしれません。個人的には、21ポイントの獲得が重要です。」
■カー#2:ヤリ-マティ ラトバラ選手/最終結果:優勝
「本当に嬉しいです。2戦連続で結果が出ていなかっただけに、自分にとってもチームにとっても意味のある勝利だと思います。」
■カー#9:アンドレアス ミケルセン選手/最終結果:リタイア
「3位狙いでアタックしている最中にクラッシュしてしまいました。気持ちを切り替えて、アルゼンチンに臨みます。」
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