マクラーレン、全世界限定50台「650S Can-Am」を発売
カンナム・シリーズ開催から50周年を記念するモデル
マクラーレン・オートモーティブは、 同社のビスポーク部門であるマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)より、アメリカを代表するレースであるカンナム・シリーズ開催から50周年を記念したリミテッド・エディション「650S Can-Am」を発表した。
「650S Spider」をベースとした「650S Can-Am」は、全世界で50台の限定生産、価格は255,850ポンドとなる。(約4,656万円 ※10/14現在 1ポンド=182円)
デリバリーは、カナダのモントランブランで開催された第1回レースから50年目を迎える2016年春から開始する予定となる。
レーシングカーで培った原理を受け継ぐ
カンナム・シリーズで成功を収めたマクラーレンのレーシングカーは当時の最新テクノロジーと素材が採用されており、そのレーシングカーで培った原理を今回の「650S Can-Am」でも受け継いでいる。
当時はアルミニウムやマリートといった軽量の素材が使用されていたが、今モデルではカーボンファイバーを使用。モノセル・シャシーだけではなく、マクラーレン初となるリトラクタブルハードトップへの採用をはじめ、ボンネットやエアブレーキ、フロントのスプリッター、リアのバンパー中央部、ドアブレード、「650S Can-Am」のロゴが入ったシルカバーにも取り入れた。
また、MSOが独自で開発した軽量の鍛造アロイホイールは、1960年代のレーシングカーにインスパイアされたもので、5本のスポークとダイヤモンドカットのリムをグロスブラックで仕上げている。
チタン製のボルトが採用されたホイールには、PIRELLIP-ZERO CORSAタイヤを装着。ブラックにカラーリングされたキャリパーには、カーボンセラミックブレーキが標準装備されている。
ルーバーが設けられたカーボンファイバー製フロントウィングや新しく4本のテイルパイプが与えられたステンレス製エグゾーストシステムは、カンナム・シリーズに参戦していたレーシングカーからインスピレーションを受けたデザインとなる。
ルーバーが与えられたフロントウィングは、フロントホイールへの影響を軽減し、ダウンフォースを増大させる効果も。
また、マシンのリアにレイアウトされた4本の円形テイルパイプは、新たに与えられたカーボンファイバー製のリアグリルのなかに配置され、アグレッシブかつ、特徴的なスロットルトランペットによって、ヒストリックモデルを彷彿とさせるデザインとなり、「650S Can-Am」独特のサウンドを響かせる。
「650S Can-Am」は、最高出力は650PS(641bhp)、最大トルクは678Nm(500lbft)を生み出す3.8リッター V8ツインターボエンジンを搭載し、0-100km/hの加速は3秒、最高速度は329km/hとなる。
ボディカラーは、マーズ・レッド、パパイヤ・スパーク、オニキス・ブラックの3色。いずれもカンナム・シリーズに縁のあるカラーリングとなる。
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