ホンダジェット、顧客へのデモンストレーションフライトを開始
ホンダの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は10月20日、米国フロリダ州オーランド市で開催されている世界最大のビジネス航空ショーである『ナショナル ビジネス アビエーション アソシエーション(NBAA)2014』にて、HondaJetの量産1号機が完成したことを受け、顧客へのデモンストレーションフライトを開始したと発表した。
HondaJetはこれまでに米国のユタ州ソルトレークシティー、アイオワ州デモイン、ノースカロライナ州グリーンズボロ、カナダのカルガリー、エドモントンおよびトロントにおいて延べ100人以上の顧客およびディーラー関係者を乗せての体験フライトを実施。今後は、米国テキサス州サンアントニオ、フロリダ州フォートローダーデール、メキシコのモンテレーおよびトルーカなどでも開催する予定。
HondaJetの開発責任者であり、開発・製造・販売を担当するHACI 藤野道格社長は「今回、多くのお客様にクラス最高のHondaJetの性能を体験していただくことができ、とてもエキサイティングなデモツアーになりました。また、人間工学的な知見などさまざまな技術を取り入れたHondaJetが持つ、客室の快適性、静粛性および広さは、お客様への大きなアピールになりました」と語った。
HondaJet、2015年第一四半期に認定取得予定
カスタマーサービス分野では、HACI本社敷地内に設立されたHondaJetトレーニングセンターの稼働が始まった。今後、フルモーション・レベルD・フライトシミュレーターが2015年第一四半期に導入され、HondaJet用のタイプレーティングやパイロットの定期訓練などが開始される予定。
また、HondaJetの購入に際してのファイナンスサービスを行うホンダ アビエーション ファイナンスカンパニー(Honda Aviation Finance Company, LLC)を設立し、エアクラフトファイナンスサービスの受付を開始したことも発表された。
認定飛行試験については、横風時や高高度での離着陸試験、片発エンジンでの離陸試験、アビオニクス試験および空調与圧試験などを順調に進めており、全米の70ヵ所以上の空港で2,000時間を超える飛行試験を実施している。HondaJetは、2015年第一四半期に認定取得の予定。
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