ホンダ 新型ステップワゴン 燃費レポート vol.1/高速道路編(1/2)
- 筆者: 永田 恵一
ダウンサイジングターボを搭載した新型ステップワゴン、燃費はどこまで伸びるのか!?
2017年9月に追加されたステップワゴン スパーダ ハイブリッドの燃費レポートはこちら[2017/11/17追記]
>>ホンダ STEPWGN ハイブリッド燃費レポート|街乗りの燃費を大幅改善!待ちに待ったハイブリッドの実力を徹底評価!
ホンダ ステップワゴンは「トヨタ ノア&ヴォクシー」「日産 セレナ」と並び、5ナンバーサイズのBOX型ミニバンの3強の一角となっている存在である。
※一部、人気のエアロパーツなどが付くグレードだと3ナンバーとなるケースもあるが、サイズ拡大はごく僅かなもので実質的には5ナンバーサイズだ。
また96年に初代ステップワゴンが登場するまで5ナンバーサイズのBOX型ミニバンは商用車ベースという成り立ちであるのが常であったが、現在では当たり前になっている「乗用車をベースにした5ナンバーサイズのBOX型ミニバン」というジャンルは初代ステップワゴンが切り開いたものであった。
そして、今年4月に登場した5代目 新型ステップワゴンの大きな特徴は2つだ。
1つ目は、「エンジンを小型・小排気量化し、出力低下はターボやスーパーチャージャーなどの過給機で補い、エンジンの小型、軽量化も含めて走りと燃費を同時に向上させる」というコンセプトのダウンサイジングターボを採用したことだ。
ダウンサイジングターボはフォルクスワーゲンが火付け役となり、輸入車ではそういったことに無関心なイメージすらあるアメリカ車まで搭載車が増えている。
ハイブリッドという強力なパワーユニットの存在もあって遅れ気味な感があった日本でも最近、「スバル レヴォーグ」の1.6リッターターボ(エンジン本体を2.5リッターと共通するため軽量化という要素はなく、厳密に見れば微妙なところはあるが)、「日産 ノート」の1.2リッタースーパーチャージャー、「トヨタ オーリス」の1.2リッターターボなど搭載車は増えつつある。
新型ステップワゴンの場合は、このクラスのミニバンの主流となっている2リッター直4エンジンの代替として、フィットなどに搭載されている1.5リッター直4エンジンをベースに(と言いながらもターボ化のため相当数の部品が新設計され別のエンジンに近い形となる)、これも燃費と出力を同時に向上させる技術である直噴エンジンと組み合わせてターボ化。
先代モデルの2リッター直4エンジンの最高出力150馬力&最大トルク19.7kgf・mというスペックを、最高出力こそ同等の150PSながら最大トルクは20.7kgf・mに向上し、1.5リッターターボで2リッターNAを上回る性能を実現。
加えて、この性能を負荷の大きいターボ車でありながらレギュラーガソリンで達成したことや、エンジンの小型化によりエンジンルームも小さくでき、室内空間の拡大に貢献していることも高く評価できるポイントだ。
その他にもCVTやアイドリングストップなども採用され、カタログに掲載されるJC08モード燃費は最良値で同クラスのガソリン車としてはトップとなる17.0km/Lという数値を達成。今年4月から基準が大幅に厳しくなったエコカー減税では全グレードに取得税60%、重量税50%軽減が適応される。
わくわくゲートやHonda SENSINGなど、多くの魅力を備える
2つ目はリアゲートが一般的な跳ね上げ式であるのに加え、左側三分の二程度の横幅を横開きにする機能を加えた「ワクワクゲート」の採用だ。ワクワクゲートを使えばリアゲートを開けるより小さなスペースで荷物を積める、リアゲートから車内にアクセスできるといった特徴があり、ユーザーへのメリットは大きいだろう。
そして今日、車を選ぶ際には大きな要素となっている安全装備も全グレードにオプションという形だが、ミリ波レーダーと単眼カメラからの情報を基に衝突軽減ブレーキ、先行車に追従しながら走行するアダプティブクルーズコントロール、車線内を走るよう車がサポートを行うレーンキープ、車線を逸脱した際に車がハンドル操作を行う路外逸脱抑制機能など7つの機能から構成される「Honda SENSING」も設定されている。
今回の燃費テストでは、最上級グレードとなるエアロパーツなどが付くスパーダクールスピリット(288万7,000円、JC08モード燃費15.4km/L)を起用。
テストは6月24日(水)の早朝に開始し、午後7時ごろ帰京するスケジュールで行った。天候は晴天に恵まれたが、最高気温は29度とこの時期にしては高かった上に湿度も高めというコンディションで、交通状況は平均的な混雑であった。
燃費測定の基本ルール
・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用
・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行
・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定
・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行
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