展示車レベルが凄すぎる!ドイツに広島本社もビックリの個人経営マツダ博物館がオープン!(1/2)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史
歴史ある街の中に今年5月オープンしたマツダミュージアム
ドイツ南部のアウグスブルグ。BMWの本拠地ミュンヘンと、Audiの工場があるウルムのちょうど中間にある街だ。紀元前15年に人が住みはじめ、皇帝アウグステゥスによって街の骨格が作られた。
ローマ時代には人口は1万2000人で、中世ではルネッサンス文化が華開いた。現在は人口約29万人で、ミュンヘン、ニュルンベルクに次ぐバイエルン州で三番目の規模の中規模都市だ。
そんなアウグスブルグの街の中心地に今年5月、マツダミュージアムが誕生した。
旧市電の駅舎を改装してつくられた歴史を感じさせる佇まい
路面電車のLRT(ライト・トランジット・トランスポーテ―ション)の電停の前なる、歴史を感じさせるレンガ造りの建物。
その奥に向かって、線路の引き込み線があり、さらにその先には縦に長い形状をしたレンガ造りの建物が見える。実はここ、市電の駅だったところだ。
さらにその向かいには、これまたレンガ造りの高い煙突の工場があるが、こちらは元ディーゼルエンジンの製造工場。なんと、アウグスブルグは世界で初めてディーゼルエンジンが製造された街なのだ。
マツダミュージアムがあるのは、旧市電の駅舎の部分。街の美観と歴史建造物を守るという法律に基づき、外観をそのままにして内装を現代的な雰囲気に大改装した。
オーナーは地元のマツダディーラー経営者!
出迎えてくれたのは、同ミュージアムの創設者で、アウグスブルグ周辺に3軒のマツダ正規ディーラーを経営する、マルクス・フライ氏だ。フライ氏によると、マツダ車のコレクションを始めたのは彼の父親で、いまから約30年前にアメリカで見つけたコスモスポーツが最初の1台だったという。
その後、自社で販売したクルマや、日本、オーストラリア、アメリカなど世界各地で出物があれば輸入して、フライ氏のディーラー関連施設でレストアしてきたそうだ。
現在所有するコレクションは100数十台あり、この博物館ではそれらの中からセレクトしたクルマを定期的にローテーションして展示する計画だという。
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