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自動車評論家コラム 2015/10/2 14:56

マツダ『魂動』デザインのさらに一歩先の品格を目指した「越KOERU」とは(2/2)

関連: マツダ Text: 川端 由美 Photo: 川端由美/マツダ
マツダ『魂動』デザインのさらに一歩先の品格を目指した「越KOERU」とは

「越 KOERU」とは、「魂動」の概念を越えるという意味?

実際の全長より、伸びやかなデザインに見えるのも、そうした印象から感じるのかもしれない。

フランクフルト・ショーの会場で、「越 KOERU」を目にしてそんな感想を持ったあとに、チーフ・デザイナーを務める小泉 巌さんに話を訊いた。

「越 KOERU」とは、「魂動」の概念を越えるという意味なのだろうか?

越 KOERU チーフデザイナーの小泉氏

「命を吹き込むという『魂動(KODO)』のテーマに沿って、新世代商品群の中で既存のカテゴリーを整えてきました。基軸車種のラインナップができあがった今、もう一歩進めて、新しいコンセプトの提案にチャレンジしようとしたものが『越KOERU』です。

日本には『何かを活かす』という考え方がありますが、ものに対して命を感じてそれを愛でるのは日本的な思想であり、理念です」

世界的に流行のクーペスタイルSUV

BMW「X6」やメルセデス・ベンツ「GLEクーペ」といったクーペスタイルのSUVは、こと、プレミアム・セグメントにおいて世界的に流行している。とはいえ、プレミアム・セグメントにおいて、である。

マツダ 越 KOERU発表

「これまでの『魂動』デザインでは、チーターに代表される野生の動きを表現を強調してきました。この次に続くステップとして、ブランドを高めていこうという段階にあります。

従来の『魂動(KODO)』で多用していたラインの抑揚は抑えめにして、ボリュームの変化を強調することで、これまで表現してきた生命感に加えて、品格をあげていく方向を目指しています」

マツダの目指す未来は“既視感”の無いもの

タイヤに向かって、パワーを地面に伝えるようなハイライトを入れつつ、ボリュームを変化させるデザインは、グランドクリアランスが200mm以上もあるクロスオーバーであるにもかかわらず、地面をつかむ(ロードハギング)雰囲気を演出している。

中身のぎゅっと詰まったソリッドなスタイリングを表現するために、シグニチャーウィングに削り出しのアルミ素材を使って、ホイールは5軸のカッティングマシンを使って切削で作るなど、細部の質感を際立たせている点も特筆すべきだろう。

言葉を扱うことを仕事にしている身でありながら、「越 KOERU」で感じた印象を一言で説明できないのは歯がゆい。

しかし、それは「マツダの目指す未来が既視感の無いものである」ということに違いない。

[Text:川端由美]

筆者: 川端 由美
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