2013 ホンダ 雪上試乗会レポート前編「プレシジョン・オールホイール・ステア」「スポーツ・ハイブリッドSH-AWD」編(1/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:本田技研工業
北海道の雪上でホンダの次世代技術搭載車に乗る!
ホンダが雪上試乗会を開催した。極寒の地、北海道Honda鷹栖テストコースをベースに行うこの試乗会は、2010年以来3年ぶりの実施となる。乾いた路面に比べ、クルマの挙動がより明確に判る雪の上で、ホンダ車はどのような挙動をみせるのか。先進技術を搭載した試験車両から市販モデルまでをじっくり試乗してきた。前編・後編に渡ってお届けする!
冬の時期、北日本は寒いし雪がたくさん降って大変だ。しかし、だからこそ冬じゃないとできないことがいろいろあるから、多くの自動車メーカーやタイヤメーカーなどが、北海道に開発機能を設けている。
ホンダも例外ではなく、旭川市のやや北に「鷹栖プルービンググラウンド」という広大なテストコースを持っている。しかも例年、真冬のこの時期に我々報道陣向けの雪上試乗会を実施していた。例年と言いつつ、諸事情により今回3年ぶりの開催となったが、筆者もひさびさに鷹栖を走る機会を得られたことをありがたく思う。
ここ鷹栖は、欧州などのワインディング路やアップダウンの多い長大なサーキットを模した多彩なコースもあり、夏冬問わず、個人的にもこのコースを走ることが出来るのは非常に嬉しい限りだ。
貴重な試験車両から軽トラックまで、多種多彩な試乗車を用意
2月15日(金)、天候は晴れときどき曇り、ときどき雪という感じで、降雪量は少なめ。 午前10時すぎの気温はマイナス1.5度、湿度は65%と、冬の北海道としては恵まれたコンディション。このあたりは天候が目まぐるしく変わりやすく、前日も吹雪に見舞われたらしいが、今日は大丈夫そうだ。
ただし、気温0度~10度あたりというと、融けだした水によって、もっと寒い状態よりもかえって滑りやすくなるわけだが、そうなるとより技術のレベルの高さが問われ、それをより体感できるはず。
さて、いつものとおり待機所には何台もの試乗用の車両が用意されていた。
ざっとあげると、ホンダ インスパイアをベースに先進技術の「プレシジョンオールホイールステア」と、「電動SH-AWD+ハイブリッド」を搭載した試験車両が1台ずつ。そして、軽自動車「N-ONE」、「N BOX/N BOX+」(共に4WD車とFF車を用意)、ハイブリッドスポーツ「CR-Z」(6速MT車)やコンパクトカー「フィットハイブリッド」(こちらはMT車とCVT車があった)、さらには軽トラックの「アクティ」、SUVでは「CR-V 24G」(4WD)や日本未導入の「アキュラRDX」といった、実に多種多彩な市販車ラインアップだ。
[※市販モデルのレポートは後編をお楽しみに・・・]
4輪車発売50周年を迎える2013年、更なる勢いに乗る“ノリノリ”のホンダ!
それにしても、このところのホンダには勢いを感じる。
数年前にはスポーティモデルが相次いで消滅し、セダン系も不振。2011年には軽自動車の生産メーカーでありながら、OEM供給を受ける日産に販売台数で後塵を拝するという苦汁をなめた。
ところが、2012年に登場した軽トールワゴン「N BOX」は大ヒット。続く「N BOX+」や「N ONE」も人気を博しており、2013年にはNシリーズ第4弾の発売が予定されている。
さらには、3代目となる次期「フィット」や、デトロイトで発表したアーバンSUVの市販モデル(フィットがベース)、新型ミニバンなど、年内に国内5機種がテンポを上げて投入予定という。
実は、2013年というのは、ホンダが初4輪車である「T360」という小型トラックを市販化してちょうど50年という記念すべき年。これから市販される車種の情報も含め、すでにノリノリの空気が伝わってきている印象だ。
革新的な次世代技術群「アース・ドリーム・テクノロジー」とは
また、ホンダは、2011年の東京モーターショーにおいて、パワートレインに関する革新的な次世代技術群「アース・ドリーム・テクノロジー」を発表している。 具体的には、
・走りと燃費性能で世界トップレベルを実現したガソリンエンジン
・世界最軽量で、クラストップの加速性能と燃費性能を実現した小型ディーゼルエンジン
・操る楽しさと燃費性能を両立したCVT ・世界最高効率を実現した2モーターハイブリッドシステム
・走りと燃費性能を両立した高効率・高出力のハイブリッドシステム「電動SH-AWD」
・EV用小型高効率電動パワートレイン
である。これらによりエンジンやトランスミッションの効率向上や、モーターによる電動化技術など、多方面において環境性能を高めるとともに、さらなる運転する楽しさを追求するとしている。そして今後、新たに発売する各カテゴリーのクルマに短期間で一気に展開し、3年以内に各カテゴリーで燃費No.1を目指すとともに、2020年までに全世界で販売する製品のCO2排出量を2000年比で30%低減することを目指すという。
[次ページに続く]
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