フォード フュージョンハイブリッド現地レポート(2/3)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史/Ford Limited
そもそもフュージョンハイブリッドとは・・・
「フュージョンハイブリッド」の動力源は、2.5リッターユニットをアトキンソンサイクル化(プリウスなどと同じ手法)したもの。さらに電気モーターを加えたネット出力は191hp。変速機は電子制御系CVT。ハイブリッド用バッテリーは三洋電機製のニッケル水素二次電池で、後席の斜め下部に収納されている。
さて、「フュージョンハイブリッド」なんてクルマ、聞いたこともない。フォードもハイブリッドをやっているなんて初めて聞いた。それが日本人として普通の感覚だろう。ところが、アメリカでは事情が大きく違う。その証拠としてデータを見てもらおう。
次世代自動車専門のウエブサイト、hybridcar.comのまとめによると、2009年のメーカー別の全米ハイブリッド車の売り上げは次の通り。総数は29万2202台で、第1位のトヨタが17万4046台、続いて第2位のホンダが3万5651台、そして第3位のフォードが3万3927台、その後をレクサス2万1499台、GM1万7656台、日産9423台で追っている。
車種別では、現時点で集計されている最新情報(2010年2月)を見ると、第1位がプリウス(7968台)、第2位がインサイト(2014台)、第3位がフュージョン(1235台)、第4位がカムリハイブリッド(1011台)、第5位がレクサスRX450h(890台)、第6位がレクサスHS250h(712台)、第7位がフォードエスケープハイブリッド(702台)、第8位が日産アルティマハイブリッド(619台)、第9位がシビックハイブリッド(346台)、第10位トヨタハイランダーハイブリッド(339台)となる。
このように、アメリカでは「ハイブリッド車=トヨタ(レクサスを含む)」とか「ハイブリッド=プリウス」というイメージが強い。それを、ホンダとフォードが追っているカタチだ。言い換えれば、アメリカ人の多くが「フォードがホンダ並みにハイブリッド車で頑張っていること」を知っているのだ。
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