ダイハツ 新型 ムーヴ・ムーヴカスタム 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/6)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:小林岳夫
ダイハツ 新型 ムーヴが目指す新たな領域とは
「これからのコンパクトカーは、相当に商品力を高めないと、ユーザーを軽自動車に奪われるのではないか!?」
フルモデルチェンジしたばかりのダイハツ 新型 ムーヴ/ムーヴ カスタムの運転感覚を味わって、そんな危機感を持った。ムーヴにとっては、一種の宿命でもあるのだろう。
なぜ宿命なのか。もともとムーヴは背の高い軽自動車の主力車種として1995年に登場したが、2003年には、さらに背の高い「タント」が加わって、現行型の3代目も売れ行きは好調だ。2014年11月には、タントよりも天井を高くした「ウェイク」も投入している。
こうなるとムーヴは、むやみに室内を広げたり、スライドドアを装着することはできない。タントやウェイクとダブってしまうからだ。逆に背を低く抑えるなど、スポーティー感覚を重視した方向に発展させると、居住性や荷室の使い勝手が悪化してユーザーを逃してしまう。つまり1600~1700mmの全高を維持するしかない。
イマドキのコンパクトカーを遥かに凌ぐ質感
そしてこのムーヴの天井の高さを好むユーザーも多い。タントほど天井を高くしなくても、大人4名が乗車するには十分な室内が確保されている。荷室の広さも、大きな荷物を積まない限りムーヴで十分だ。そしてムーヴは天井が少し低い分だけ、タントやウェイクに比べてボディが軽い。動力性能、燃費、価格などの面で有利になる。
となればムーヴはどうすれば良いか。変化を付けにくくなってしまう。
そこで打ち出された発展方向が、走行性能や内外装を上質に造り込むことだった。新型ムーヴでは、車内の広さなど実用性を高めることより、質感の向上に力を入れた。そう、それは今時のコンパクトカーを遥かに凌ぐ質感、だ。
[ボディの補強と乗り心地の相関関係とは・・・次ページへ続く]
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