シトロエン C5 1.6エクスクルーシブ 試乗レポート(1/4)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:池之平昌信
ぶっちゃけ、欲しくてメロメロです!!
今回のこの試乗記は、私情のいっぱい入った私情記でもあることをお許しください。ぶちゃけ、個人的に惚れておってですね、欲しくてメロメロなのですよ!
シトロエンの魅力は、アバンギャルドでありながらどこか退廃的な、昔のフランス人の思い描いたであろう「セピア色の未来感」にある。その象徴が、油圧でサスやブレーキ、パワステを司るハイドロニューマチックシステム。
特にサスペンションに関しては、オイルと空気の力で空に浮かんだような乗り心地を発揮する「魔法の絨毯」となり、乗る者を魅了してやまない。
こんなシステムを半世紀以上前に考え出したフランス人は天才だ!と思わざるを得ませんです。
新型パワーユニットを搭載したC5、そのお手前とは!?
反面、ここ日本では故障のイメージも強く、依然としてマニア中のマニア向けのブランドであることも事実だ。
不肖ワタクシ、9年前にエグザンティア・ブレークを新車で購入し、約7年間にわたって愛したことで、すっかりシトロエンファンになりました。7年間大きな故障もなく、「青い血を吐いて息絶える」と言われるハイドロシステムもノートラブル。「現代のシトロエンは十分な信頼性がある」と確信している。
ただし、後継モデルたるC5には、いまひとつ爆発的な魅力を感じていなかった。その理由は、パワーユニットが昔のまんまだったから!3リッターV6も2リッター直4も、ずーっと昔から使っているプジョー・シトロエングループおなじみのユニットで、ほとんど変わり映えがしない。
ディーゼルターボでも導入してくれればシッポを振ってワンと飛びつくのだが、排ガス規制の問題でそれも当分先。好きだけど一歩踏み込めないモヤモヤした状態がずっと続いていた。
がしかし、そんなシトロエンC5に、ついに新型パワーユニットが投入されたのです!それは、BMWとPSAグループが共同開発した1.6リッター直噴ガソリンのツインスクロールターボエンジン。シトロエンではDS3スポーツシックにも搭載されたけれど、そっちは6速MTのみ。6速ATとの組み合わせはC5が最初である。
もっと言うと、プジョーでは308プレミアムと3008に、このエンジン+6ATで導入済みなんだけど、シトロエンの場合はギア比が少し高く、プログラミングもちょい違うという。そこにはどんな世界が待っているのか?激しく胸を躍らせながらの試乗となりました。
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