アウディ A6 ハイブリッド 新型車速報 ~アウディ・ジャパン初のハイブリッドは、プレミアムなのに意外とお手頃価格!~
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アウディ、ついにハイブリッド市場へ殴り込みをかける!
アウディは、CセグメントのA6にハイブリッドモデルを追加して日本への導入を開始した。
海外メーカーモデルにも、ハイブリッドの流れが猛烈な勢いで押し寄せる昨今、日本では、BMWがハイブリッドモデルを積極的に展開していることが目立つが、やはりアウディも黙って見ているわけではなかった。
ダウンサイジングや直噴ターボエンジンを一早く取り入れてきたアウディが、次に積極展開を試みたのが、このハイブリッドだ。まずは、日本でもハイクラスユーザーらがエントリーしやすい、A6というモデルに ハイブリッドを搭載し、技術面や価格面からアピールしていきたい構えだ。
このベースとなったA6は、日本においても高い人気を誇るモデル。その証拠にワンランク上のクラスに位置する、同セグメントのA7とのトータル販売台数は、デビューした2011年(1-8月)は930台だったところ、2012年(1-8月)はすでに2,378台にも達しているという驚異的な販売増加を示しており、近年のアウディの猛烈な勢いを率いる恰好のモデルとなっている。(※A6、A7単体での販売台数は今回公表されていない)
つまりアウディは、このセグメントを購入検討されているホットユーザーへ向けて、今度はワンランク上の環境面からも訴求していきたい考えだ。「現にこのセグメントへ集まるユーザーの方々は、環境に対しても高い感心と知識を備えた方が多くいらっしゃる。そこへ、アウディの“技術による先進”のメッセージを、新しい形で伝えて行きたい」こう話すのは、アウディ・ジャパンの大喜多社長だ。
自慢は図太いトルク!燃費はJC08モードで13.8km/L!
A6ハイブリッドのコンセプトは、「Innovation Leader Through Progress Technology」
イノベーティブな技術を有し、環境性能とスポーティドライブも追求した最新のハイブリッドモデルは、後発としての利点を活かし、ハイブリッド市場に殴り込みをかける勢いだ。
最高出力54ps/最大トルク210Nmというパワーを有するリチウムイオンバッテリーを搭載した、いわばフルハイブリッドモデルとなるA6ハイブリッド。動力は直4の2.0リッターターボエンジンだが、自慢はV6エンジン顔負けの245ps/480Nmというパワーを発揮すること。ここへ8速ティプトロニックのトランスミッションを組み合わせ、FF駆動を採用している点も「全ては効率のため」と説明する。
今回採用されたリチウムイオンバッテリーは、1.3kWhを蓄電し、39kW相当の電力を供給するスペックも持つ。またサイズもコンパクト設計で、重量は30kg程度という、比較的他のハイブリッドモデルに搭載されているバッテリーと比べても軽量に抑えられている点は、後発としての技術の進歩が垣間見られる部分。
また、トルクコンバーターの代わりに、電気モーターとクラッチが一体となった“ハイブリッド・ユニット”が前輪を駆動させるという仕組みもポイントとなる。
その他では、60km/hの定速走行で最長約3kmまでの電気走行が可能となるEVモードを設定し、最高速度100km/hまで電気走行を維持できる点も魅力。さらにアイドリングストップ機能搭載により、JC08モード燃費は13.8km/Lを達成するなど、燃料効率とパワーを最大限活用するという理想の追求は、さすがアウディならではだ。
意外と安いぞこの価格!
アウディ初のハイブリッドモデルとなるA6ハイブリッド。アウディは今後もこのA6ハイブリッドを、アウディのハイブリッドモデルの“顔”として位置づけていく考えだ。
大喜多社長は、「ライバルがパワフル志向のハイブリッドを出す中、我々はエフィシエンシーへと振った。しかし、だからと言って走りの楽しさを疎かにしたわけではく、その辺も充分に満足していただける仕上げにしている」とコメントし、同時に今後もハイブリッドモデルの投入に意欲的な姿勢も示した。
「まず、年内にQ5のマイナーチェンジが控えており、そこでのハイブリッドモデルの追加も現在調整中だ。また、A8のハイブリッドモデルの導入もすでに来年の予定に入っている。近い将来にはアウディのモデルラインナップの20~30%はハイブリッドで賄う予定だ」とし、続々と、環境対応車によるラインナップ拡充へ向けた動きが活発化してきたことを示唆するコメントを残した。
実はこのA6ハイブリッド、もう一つ注目すべきポイントがある。それは6,900,000円という価格だ。実はこの価格、ライバルとなるBMWのアクティブハイブリッド5や、レクサスGS450hよりも安いというアドバンテージがある。しかも装備は、MMI Touchをはじめ、最高級レザーインテリア、LEDランプ、サンルーフ、18インチ10アームタービンデザインアルミホイール、BOSEオーディオを搭載し、ライバルに対して遜色ないどころか、それ以上の充実内容を盛り込んだ。
“ハイブリッド”は日本においてとても大きな市場。ダウンサイジングと称して、コンパクトカー、あるいはハイブリッドカーへと乗り換える、多くのプレミアム嗜好だったユーザーの姿をみれば、今後の日本の自動車市場は、一体どこへ向かうのか謎が深まるばかり。
日本でも人気急上昇中のアウディが、ハイブリッドという商材で、今後どういった戦略を企てていくのかが、ある意味最大の焦点となりそうだ。
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