高速で見かける「ASIAN HIGHWAY 1」という看板の意味は?

高速で見かける「ASIAN HIGHWAY 1」という看板の意味は?
東名高速 用賀インターチェンジ付近 画像ギャラリーはこちら

高速で見かける「ASIAN HIGHWAY 1」という看板の意味は?

東名高速(下り)を用賀から乗ると、すぐにASIAN HIGHWAY 1という看板が出てくるのですが、この看板はなんですか?

いつも通ると気になります。よかったら教えてください。(ごまみそずい)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

東名高速 用賀インターチェンジ付近

ごまみそずいさんは、よく観察してますね~。感心しました。私はその看板、見落としてましたスイマセン。

「ASIAN HIGHWAY 1」は、その名の通り、アジアハイウェイ1号線なんです!アジアハイウェイは、半世紀ほど前、国連アジア極東委員会が「現代のシルクロード」として提唱し、計画されたものです。

といっても、ホントにその通りに高速道路を造りましょう!って各国が約束したわけじゃないんですが、アジア各国がアジアハイウェイを通じてつながっていることを感じて、仲良く平和に経済発展目指してやって行きましょう!いつか全部完成したらいいですね!という、一種の平和・連帯運動ですね。

その1号線は、日本が起点でトルコまで続いてます。スタート地点は、首都高の日本橋上空。首都高都心環状線上には、日本の道路の起点を意味する道路元標の看板の下に、アジアハイウェイの起点としての「AH-1」の看板が立ってます。

日本がアジアハイウェイに参加したのは、わずか7年前なんですが、日本橋がアジアハイウェイの起点になったなんて、うれしいじゃないですか。アジアハイウェイ1号線は、首都高から東名・名神・中国道・九州道・福岡都市高速を通って博多港から出港し、韓国のプサンに行きます。

そこから北朝鮮、中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、バングラディシュ、パキスタン、イラン、トルコとつながってます。ちなみにアジアハイウェイは、8号線まであります。

MJブロンディの「ひとりごと」

実は私、アジアハイウェイ1号線に関しては、日本国内はもちろん、韓国国内もほぼすべて運転したことがあります。そしてなんと、北朝鮮国内も、板門店から平壌まで走ったことがあるんです(北朝鮮観光ツアーの観光バスですが)!

アジアハイウェイ1号線は、北朝鮮国内もきっちり通過しているんですが、現実には、韓国・北朝鮮国境をクルマで通過することは、一般人には不可能です。

北朝鮮と韓国が合弁開発中の開城工業団地に行く韓国人関係者なら、通過できるはずですけどね。まあとにかく、アジアハイウェイ1号線は、板門店で事実上の終点となっていて、それ以上走ることができないのは残念です。

中国国内も、日本人が自ら運転するのは、昨年から不可能じゃなくなったけど、極めて困難なんですよ。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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