スバルのAWDとアウディのクワトロの違いとは?

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スバルのAWDとアウディのクワトロの違いとは?

清水先生こんにちは。いつもこのコーナー楽しく拝見させていただいております。実は私スバリストです。スバルのエンジン、スバルのAWD、スバルの思想をこよなく愛すスバリストです。

実は最近気になっていることがあります。それはアウディのクワトロという存在です。なんでも強靭な足腰で最高の4駆技術だと耳にしました。

そこでスバルのAWDとクワトロの違いを教えてください。よろしくお願いいたします。(六連星太郎)

其の疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!

私は個人的に軽くて危険な(?)2輪駆動車のマニアで、安全で速い4WD車には詳しくないので、六連星太郎さんと同じスバリストのマリオ二等兵(弊社スタッフ)に聞いてみました。

<以下、マリオ二等兵の回答>

アウディの「クワトロ」もスバルの「AWD」も、機能としてはまったく同じものです。二輪駆動車よりも走行安定性と運動性能を高めるという狙いも同じであり、四輪駆動車として比較した場合は、優劣の差はほとんどないと言えます。

アウディは、S4などの超高性能モデルには「アウディダイナミックステアリング」と呼ばれる電子デバイスが備わっており、運動性能を高めていますが、純粋に四輪駆動システム部分だけを評価すれば互角です。歴史を紐解くと、スバルの場合は「泥や雪」の上での走破性向上を重視して開発されたため、パートタイム式にこだわってきたのに対し、アウディの場合は最初からハイパワー車の走行性能向上のために開発されたので、フルタイム化ではアウディのほうが3年ほど早かったという経緯があります。

また、スバリストさんならご存知のように、現在のスバルAWDには車種の個性に合わせて、

・「ビスカスLSDセンターデフ式

・「アクティブトルクスプリット式

・「VTD式

・「ドライバーズコントロールセンターデフ式

の4種類が設定されており、アウディのクワトロよりも多様性に富んでいる面もあります。

スバリスト目線で考えた場合は、「より安い価格で同じ機能が得られるスバルのほうがエライ!」と言えますので、その点は優越感を抱いてください(笑)。

MJブロンディの「ひとりごと」

マリオ二等兵をはじめとするスバリストは、縦置き水平対向エンジンによるシンメトリカル4WDを誇りとしているそうです。エンジンからドライブトレーンまでの配置がすべて左右対称で、それだけ動力の伝達性や重量配分に優れているとのこと。 アウディもA4より上のクワトロモデルは、エンジン縦置き(水平対向じゃないですが)のフルタイム4WDで、クワトロとスバルAWDは非常に近い仲間であることは間違いないです。

ただ、スバリストの“シンメトリカル4WD優越論”は、私の見るところ一種の形而上学で、WRCの現場でもエンジン横置き4WD(ランチアデルタやランエボ、セリカ等)は十分過ぎるほど勝ちまくりました。 また、アウディS3のクワトロシステムは、ランエボと同タイプのエンジン横置きですが、マリオ二等兵は匂い立つその工作精度の高さに悶絶していました(笑)。

歴史的に見ると、スバルは世界で初めて量産乗用車に4WD(パートタイム)を導入した会社で、アウディは世界で初めて量産乗用車にフルタイム4WDを導入した会社です。機能も大事ですが、こういう歴史こそ、最も貴重な精神的財産ではないでしょうか。

フェラーリが世界で唯一、最初(1950年)から現在までF1グランプリに参戦し続けているメーカーであるように。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

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