エンジンブレーキを掛けるとCVTが痛む?

  • 筆者: 清水 草一
  • カメラマン:本田技研工業株式会社
エンジンブレーキを掛けるとCVTが痛む?
ステップワゴンに搭載されているトルクコンバーターCVT 画像ギャラリーはこちら

エンジンブレーキを掛けるとCVTが痛む?

半年ほど前に、我が家に新車がやってきたのですが、トランスミッションがCVTなのです。

私としては、坂道などではシフトダウンをしてエンジンブレーキを効かせて、フットブレーキは最小限にとどめるような運転をしたいのです。

しかし、シフトダウンをしてエンジンブレーキを効かすとCVTを傷めると聞いたことがあるのですが本当なのでしょうか?

其の疑問、「MJブロンディ」がお答え致します!

ステップワゴンに搭載されているトルクコンバーターCVT

かつて、CVTが世に出始めた頃は、確かにそういう傾向がありました。シフトダウンがいけないというより、CVTそのものの耐久性が足りなかったんです。

80年代から90年代初頭にかけて開発された、スバルのE-CVTやスズキのSCVT(サイレントチェーン方式)は、明らかに問題がありました。

私は昨年まで、E-CVTを積んだランチアの名車・イプシロンに乗っていましたが、かなり頼りない感じでした(笑)。同じクルマに乗るマニア氏は、10万キロを前にしてE-CVTがイカレたため、マニュアルミッションに乗せ換えたと言ってました。

S-CVT搭載のカルタス・コンバーチブルに乗っていた友人も、やはりマニュアルに換装していました。CVTも黎明期には、かなりヤワだったんです。

でも、現在のCVTは、まったくそんなことはありません。

自動車は、綿密なテストを繰り返して開発されています。もはや、シフトダウンをしたくらいで音を上げてしまうようなCVTは作られていないんです!

なので、一切心配はいりません。機械は、ある程度性能を使い切った方が、かえって調子がよくなったりします。逆に、ふだんやってないことをいきなりやると、ビックリして動きがギクシャクしたりします。

ですから、ガンガンシフトダウンし、鍛えてやってください。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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