【速度警告音】速度警告音ってなぜ無くなってしまったの?
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:オートックワン編集部
【速度警告音】速度警告音ってなぜ無くなってしまったの?
そういえば、昔のクルマは時速100kmを超すと「キンコン♪キンコン♪」と鳴る速度警告音が鳴っているのが普通でしたが、いつの頃からか新しいクルマでは鳴らないことに気づきました。
速度警告音って、もう廃止されたのでしょうか。なぜいきなり無くなってしまったのでしょうか?
その疑問、私「MJブロンディ」がお答えいたします!
それは、主にアメリカからの圧力によってです。
80年代、日本の貿易黒字が急拡大し、中でもアメリカに対する黒字が巨額に膨れ上がり、大きな日米問題になりました。アメリカは閉鎖的な日本市場に対する非難を強め、いろいろな問題点を追及したのです。
自動車に関しては、すでに関税はゼロにされていましたが、日本のさまざまな規制が「非関税障壁だ」と指摘されました。最大のものは「3ナンバー車の自動車税が高いこと」。その他、反射板のサイズの規定など、日本市場の些細な規則を守るために、輸入車は細かい改造をしないと売ることができませんでした。
その中のひとつが、速度警告音でした。当時、日本国内の保安基準では、普通乗用車では約100km/h(実際には105km/h)、軽自動車では約80km/h(実際には85km/h)を超えると、チャイムやブザー等の効果音を鳴らさなければならず、鳴らないと車検もパスできませんでした。
しかしこんなものは、言うまでもなく日本だけの規制で、輸入車はこれを装着するためコストが上昇してしまいます。そこで86年、ついに保安基準からこの項目が廃止されたのです。アメリカの圧力で、こういったくだらない規則が廃止されたのは実にありがたいことでしたが、その後もアメリカ車の日本への輸出台数は微々たるもので、増えたのは主にドイツ車でした。
結局アメリカのビッグ3は、アメリカ市場というあまりにも巨大な基盤に安住していて、他国の風土に合うようなクルマを開発する気はなかったんですね。
MJブロンディの「ひとりごと」
この速度警告音が廃止された理由のひとつに、「眠気をもよおさせる」というのがありました。
しかし、スピード違反をしているのですから、警告音を聞き続けることで眠くなることに配慮するというのは実におかしな話で、笑ってしまいます。
当時私は、愛車(日産サンタナ)の速度警告音を消していました。これが当時の女子には微妙に好評でした。
また、この頃(83年)、国産車のフェンダーミラー規制もなくなり、サンタナはその第一号だったので、大変うらやましがられたものです。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。