【渋滞】渋滞にはまった時の運転術ってあるの?
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:オートックワン編集部
【渋滞】高速道路で渋滞にはまった時の運転術ってあるの?
清水さんは渋滞研究家だと聞きました。
最近、高速道路で渋滞にはまってしまうことが多いのですが、そんな時に渋滞から早く抜け出せる運転方法やイライラしない運転術とかって、なにかあるでしょうか。
その謎、私がおもしろ可笑しくお答えいたします。
高速道路を走っていて、前方で渋滞が発生しているという表示が出たら、とりあえず走行車線へ移動してみよう。
高速道路の渋滞は、基本的に追越し車線の方が先に始まり、流れも遅いことが多い。混んでいると、人は自然と追越し車線を走りたがる。だから、追越し車線の方がクルマの密度が高くなってしまうんだよね。
まあ実際の通過時間は気休め程度の差しか出ないけど。そして、一旦車線を決めたら、もうそこから動かずに、泰然自若としていよう。
右往左往したって、そんなに変わるもんじゃない。ゆったりした気分で、すべてをあきらめて受け入れる気分でいることだ。渋滞の疲労は、ほとんどが気分的なものだから。
渋滞が始まったら、なるべく数台前のクルマの動き(ブレーキランプ等)を見て、可能な限りブレーキを踏まずに、エンジンブレーキだけで速度の変化を吸収するスムーズな運転を心がけよう。
一番いけないのは、渋滞が解消して前のクルマが加速した時、大きく出遅れること。これをやると、自分の後方の渋滞がさらに悪化する。
清水草一の「ひとりごと」
高速道路上では、車間距離を2秒開けることを意識しよう。2秒というのは、時速100キロで55メートルだ。これだけ車間を取っていると、前のクルマがブレーキを踏んでも、自分はアクセルオフだけで対応できるケースが多く、ムダな自然渋滞の発生を抑えることができる。
自然渋滞は、前のクルマに追いついてブレーキを踏んで・・・というところから始まるんだ。2秒開けていれば、渋滞の最後尾に突っ込んで事故を起こす、なんてこともまずないしね。でも2秒以上開けると、混んでる場合は確実に割り込まれちゃう。開ければいいってもんでもないんだ。警察が推奨している「車間距離100メートル」なんてのができるのは、ガラガラの場合だけだ。
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