自動車は、戦車のように超信地旋回ができるようになりますか?

自動車は、戦車のように超信地旋回ができるようになりますか?
日産 ピボ1(PIVO1) 日産 ピボ2(PIVO2) 日産 ピボ3(PIVO3) 四輪それぞれにインホイールモーターを採用することで、大舵角が可能となっている 画像ギャラリーはこちら

自動車は、戦車のように超信地旋回ができるようになりますか?

私は、週末に自分の車で世田谷や杉並の狭い路地を行ったり来たりすることが多いのですが、そのときにふと思いついたことがあります。自動車は、戦車のように一点回頭をすることができませんが、4輪を別々のモーターで制御するようになれば、いわゆる超信地旋回が可能であるように思います。戦車マニアでもあられる清水さんにぜひお伺いしたいのですが、近い将来、そうした車が実用化される可能性はあるでしょうか?(フジオカさん)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

日産 ピボ1(PIVO1)

技術的には十分可能ですね。

かつて東京モーターショーに出品された日産のEVコンセプトカー「PIVO1」「PIVO2」は、真横にも移動できて縦列駐車がラクラク! ということで、非常に注目を集めました。PIVOシリーズは、4輪にホイール・イン・モーターを装備し、かつ4輪がぞれぞれ別の向きにステアできるようにすることで、どんな方向にも走行できるクルマだったのです。

日産 ピボ2(PIVO2)
日産 ピボ3(PIVO3)四輪それぞれにインホイールモーターを採用することで、大舵角が可能となっている

しかもPIVOシリーズは、クルマ全体ではなく、キャビンだけを回転させて、逆方向に走り出すこともできました。これなら、戦車のように超信地旋回の必要はなく、その場で180度走る向きを変えることが可能です。電気自動車ならではの技ですね。

こういったことは、4輪それぞれに別のモーターを持ったEVなら、比較的容易に可能です。将来的には、実用化される可能性は十分あるのではないでしょうか

キャビン回転型ではなく、4輪の向きを自在に変えることで、戦車のように地面を削ることなく超信地旋回をさせることもできます。4輪ホイール・イン・モーターの小型EVなら、どんな動きも自由自在することが可能なのです!

MJブロンディの「ひとりごと」

蒸気機関車には前後の向きがあるので、昔の駅には転車台がありましたね。

しかし、ディーゼルや電気機関車は、前後どちら向きにも走ることができるので、転車台は必要なくなり、運行の柔軟性が大幅に増しました。

クルマの世界でも、同じことが起きる可能性は大いにあると思います。

自動車評論家MJブロンディこと清水草一氏に聞きたいことを受付中!

自動車評論家、清水草一(MJブロンディ)が、みんなの疑問に面白く答えてくれる自動車用語解説。みなさんのクルマに関する疑問についてアンケートを実施しておりますので、皆さんドシドシご応募下さい!

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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