コースティングモードとアクセルオフ時のエンジンブレーキが働いているときでは、どちらが燃費がいいの?
- 筆者: 清水 草一
コースティングモードとアクセルオフ時のエンジンブレーキが働いているときでは、どちらが燃費がいいの?
先日、自動車評論家の飯田裕子さんによるオートックワンでのアウディQ3試乗レポート内で、「コースティングモード」について『アクセルオフ時にクラッチを切り離し、燃料カットをする。クラッチを切り離すことで余計なエンジンブレーキが働かず、アイドリング状態で走行が可能なため、燃料消費は0(ゼロ)ではないが、スピードが落ちない空走状態で、アクセルをオフしているわずかな時間ながら距離単位の燃費を稼ぐことができるというもの』と書かれていました。
以前にどこかの記事で『アクセルオフ時のエンジンブレーキが働いているときは燃料消費が限りなくゼロに近く、クラッチを切り離したアイドリング状態よりも燃費がいい』と読んだように記憶しているのですが、どちらが正しいのでしょうか?(ウイさん)
其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!
結論から申しますと、瞬間的には、エンジンブレーキが働いている時の方が燃費はいいんです。なにしろ燃料消費がほぼゼロですから!
しかし、トータルで見ると、クラッチを切ってアイドリング状態での空走をうまく使った方が、燃費はよくなります。
なぜかと言いますと、コースティング状態ではエンジンブレーキがかかりませんから、その分スピードの落ちが遅く、長い距離を空走できるからです。下り坂なら、その状態で加速することもできます。アイドリングに必要なわずかなガソリンで、ある程度の距離を空走すれば、トータルでは燃費を向上させることができるというわけです。
ただし、積極的に減速している最中は、エンジンブレーキを効かせていた方が燃費は良くなります。よって、アウディQ3やボルボ60シリーズなどのコースティングモードを持つクルマは、ブレーキを踏むと自動的にコースティングモードが解除され、クラッチをつないでエンジンブレーキをかけるようにセッティングされています。
MJブロンディの「ひとりごと」
ただ、このコースティングモード、速度が出ているときは「糸の切れたタコ」のような感覚があり、若干怖いです。ブレーキを踏めば即座にモードは解除されるので、問題はないのですが、駆動力がタイヤにまったく伝わっていない状態は、アクセルでクルマの姿勢を一切コントロールできないので、恐く感じるのです。
MT車でクラッチを切って空走する場合も、そのことに留意する必要はありますね。
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