ボルボ S60 ポールスター 海外試乗レポート/九島辰也(1/2)
- 筆者: 九島 辰也
- カメラマン:ボルボ・カー・ジャパン株式会社
安全を前面に押し出しつつも、“走り”のエッセンスが加わった
ボルボの販売が好調だ。世界的にもここ数年右肩上がりなのはもちろん、日本でもその傾向は続いていて、今年は販売台数が1万7000台に届くのではといわれている。ドイツ勢が牛耳る我が国の輸入車マーケットにおいて、非ドイツブランドで善戦しているのはボルボだけだ。
ここ数年そんなボルボの牽引力になっているのは、スポーティなイメージかもしれない。これまで通り安全を前面に押し出してはいるものの、XC60以降そこに“走り”のエッセンスが加わった。その背景にあるのがここで紹介する『ポールスターレーシング』である。
今年ボルボは、「オーシャンレース・エディション」と「Rデザイン」の他に、S60にこの『ポールスター』を限定車で販売した。青く塗られたボディにロムチューンでパワーアップしたエンジンを搭載したモデルである。
2013年9月、そのポールスターの本社を訪れることができた。ボルボの安全や環境技術に関するプレゼンテーションをうけにスウェーデンに行ったときのことである。
日本同様、スウェーデンもクルマ好き、レース好きが多い国
ではポールスターとはナニモノなのか。
彼らはいわゆるレーシングカー・コンストラクターであり、レーシングチームである。ことのはじまりは1996年。スウェーデン・ツーリング・カー・チャンピオンシップ(STCC)が英国のBTCCに習って立ち上がり、そこに参戦したのがスタートとなる。
彼らはBTCCに参戦していたボルボ850を駆使してレースを行った。その後、S40、先代S60、C30といったモデルをベースにレーシングカーを開発、数多くのトロフィーを手中におさめる。結果、ボルボとの関係が深くなり、パートナーシップを結ぶようになる。それまで別の場所にあったオフィスもボルボ本社のあるイエテボリへ移した。
ちなみに、STCCは全12戦を8箇所で行うシリーズ戦となる。冬を待たずして気温がグッと落ちることから、5月~9月に集中して行うそうだ。およそ15台が参加するが、中にはノルウェーのチームも出場している。また、スウェーデンは日本同様ポルシェカップも開催される。その面からもクルマ好き、レース好きが多い国であるのがわかる。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。