ボルボ C70 試乗レポート/森口将之(1/2)
- 筆者: 森口 将之
オープンカーらしく、旧型より格上のクルマに見える
長持ちするクルマとして有名なボルボは、モデルチェンジのサイクルが長いことでも知られる。
かつてのミドルクラス240シリーズは1974年から93年まで作られたし、82年に登場したフラッグシップの760シリーズは960、S90/V90と名前を変えながら98年まで生き続けた。
もちろんその間、なんの変更もなかったわけではなく、基本はそのままに絶えず進化を図ってきた。ゆったりした時間が流れる北欧のライフスタイルを、モデルチェンジにも反映したといえるかもしれない。
2006年にボルボ初のリトラクタブルハードトップとともにデビューした2代目のC70にも、同じことがいえる。今年4月に発売された新型は、モデルチェンジではないけれど、マイナーチェンジと呼ぶには大掛かりだ。
ビッグマイナーと呼ぶのが適当かもしれないが、それよりもインポーターが使っている「第二世代への進化」という言葉の方が適当ではないかと思う。
その進化の内容は、内外装のリファインがメインで同じプラットフォームを用いるS40やV50、C30との差別化が重視されたようだ。
グレード構成も見直されて、直列5気筒エンジンは2.4リッター自然吸気が姿を消し、2.5リッターターボのT5GTだけとすることで、2リッター4気筒のラインナップもあるセダンやワゴンとの違いをアピールしている。
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