フォルクスワーゲン ゴルフRヴァリアント 試乗レポート/岡本幸一郎(1/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:小林岳夫
そもそもこのクルマが生まれたのは、5ドアハッチバックの「ゴルフR」が存在するからだ。
ホットハッチの生みの親であるVWは、その代表格である「ゴルフGTI」の上に、ホットハッチを極めたゴルフRをラインアップしたのが従来型の途中。そして現行型にも約1年前に設定された。さらにゴルフの場合、もともと「ヴァリアント」と呼ぶワゴンがあり、むろん多くのコンポーネンツはそのまま応用が利く。
かくして開発されたゴルフRヴァリアントは、5月16日(土)に東京お台場で開催された「Volkswagen Fest 2015」の場で日本導入を発表。その直後に筆者は走行700㎞未満のおろしたての新車をテストドライブする機会に恵まれた次第である。
全長はハッチバックよりも330mm長い4595mmとなり、2635mmのホイールベースは変わらず、5.2mの最小回転半径も不変。ルーフレールが付いて全高はプラス5mmの1465mmとなり、車両重量は60kg増しの1560kgとなる。
強烈な加速と俊敏で安定したハンドリング
ゴルフRヴァリアントの走りのキモとなるのは、280psの最高出力と380Nmの最大トルクを発揮する2リッターTSIエンジンと6速DSG、「4MOTION」と呼ぶフルタイム4WDシステム、そしてアダプティブシャシーコントロール「DCC」と、R専用スポーツサスペンションなど。これだけでも金額に換算すると、かなりの額になると思われる。
ゴルフと共通レイアウトながら、「R」に相応しくコーディネートされたインテリアにつつまれ、専用のバケットシートに収まって、いよいよエンジンスタート。
野太く響くエキゾーストサウンドからして、実用車のゴルフという雰囲気はまったくなく、もっと別のスポーティモデルに乗っているような気分になり、思わず聴き惚れてしまう。
そしてひとたびアクセルを踏み込むと、“は、はやっ!”
最大トルク発生回転数は1800~5100rpmとワイドで、どの回転域からでも力強くついてくる瞬発力と、レッドゾーンの6500rpmまで一気に吹け上がるパンチの効いた加速フィールには圧倒されずにいられない。
全開でゼロスタートを試すと蹴飛ばされたような鋭い発進加速を見せるのは4WDの強み。
湿式多板クラッチを備えた「DSG」はスムーズで扱いやすく、ダイレクト感のある加速と、電光石火のシフトチェンジを楽しませてくれる。シフトチェンジ時にボッと音がするのもRらしい。
グリップの太いステアリングを切ると、VWらしい正確性に加えて、標準モデルよりもしっかりとした手応えがありながらも俊敏に向きを変えるあたりもRならではである。
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