トヨタ ヴォクシー グレード比較(1/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:トヨタ自動車株式会社
「トヨタ ヴォクシー」は、若い世代に人気のミニバンだ。姉妹車として「トヨタ ノア」があるが、ヴォクシーのほうが若いユーザーを意識しており、ファミリーユーザーを意識したノアよりも良く売れている。
現行モデルのヴォクシーは2代目に当たり、フルモデルチェンジを受けて登場したのは2007年6月。デビューから2年10ヶ月が経過した2010年4月にマイナーチェンジを受けた。
マイナーチェンジの内容は、内外装のデザインの変更と、装備や仕様の向上といった改良が施されている。装備関係で目立つ改良は、セカンドシートのアレンジを変更するとともに、2~3列目シートの中央に3点式シートベルトとヘッドレストレイントを採用して安全性を高めたことだ。
後席の3点式シートベルトは上級ミニバンでは標準装備される例もあるが、同クラスの小型ミニバンでは初の設定で、他のメーカーも見習って欲しいところだ。
メカニズム面では、バルブマチックと呼ばれる新世代の動弁機構を備えた2リッターエンジンを全車に搭載したほか、7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付きのスーパーCVTを組み合わせることで、燃費性能を向上(2WD:14.4km/L・4WD:13.8km/L)させている。
これによって75%のエコカー減税を全車に拡大させた。また新シリーズとしてスポーツコンバージョン車のGSPORTS(G’S=ジーズ)が設定されている。
次ページより、ヴォクシーのグレード毎の解説となるが、ヴォクシーはノアと姉妹車であるためにグレードによる違いもヴォクシー・ノアともに同様であることを予めご了承願いたい。
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