実は遅れていない、トヨタの自動運転分野の技術力(2/2)
- 筆者: 西村 直人
- カメラマン:トヨタ自動車
1990年代初頭から基礎研究が始まったトヨタの自律自動運転技術は、交通事故ゼロ/活力ある高齢社会/環境負荷低減の3点に開発目標が絞られた。
欧州の自動車メーカーと大きく違うのは、いつでも、どんなときでも機械がフルタイムで運転操作を行なう自律自動運転を(技術的に実現可能であっても)目指さないと明言したことだ。
「人とクルマの協調」という考え方を礎に、状況に応じた最適な運転支援を行なうことこそが、トヨタの目指す自律自動運転であるとした。
この考え方を前提に「Toyota Safety Sense」を俯瞰してみると、例えば衝突被害軽減ブレーキの最終段階で機能する自動ブレーキだけで良し悪しを判断するのではなく、その前段階の警報ブザーによっていち早くドライバーにブレーキを踏ませ、危険な状態に近づけないという設計思想がより大切であるとするトヨタのスタンスが明確になる。
現在、トヨタが研究開発を行なっている世界トップランクの自律自動運転技術は、「Toyota Safety Sense」の2種類のセンサーから昇華させた、3種類のセンサーによるセンサーフュージョン方式が用いられている。
①奥行きを正確に検知する「SPAD LIDAR」
②位置と速度を瞬時に計測する「Phased array radar」
③輪郭までも鮮明に映し出す「8Kカメラ」センサー
が全容だ。
トヨタではこうした技術を活用し、日本/北米/欧州における三極研究開発体制のもと、一般道路向けと、自動車専用道路を含む高速道路向けの2タイプの車両で走行テストを繰り返しながら、ITSを活用した車々間通信/路車間通信技術を併用することで早期の実現を目指している。
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