トヨタ 新型ポルテ・新型スペイド 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
先代ポルテは、右側が1枚スイングドアで左側がスライドドアを持つ3ドアハッチバックだったが、新型ポルテは右後ろにもスイングドアを加えて、右ドアは2枚となった。(左側は従来と変わらずスライド式)
ここで改めて疑問に思うのが、「どうしてミニバンのように前がスイングドアで後ろがスライドドアの5ドアにしないのか?」という点だ。
左スライドドアは左右方向の間口が1020mmとワイドだが、ドアは1枚しか付かない。右後ろにスイングドアを加わったのでリアシートの乗員が右から出るには良いが、左スライドドアから乗り降りするには、助手席をかなり前に寄せる必要が生じてしまう。
この点を開発者に尋ねると「さまざまな使い方が可能になるから」という返答だった。
新型ポルテ&新型スペイドの発表会では、スライドドアの使い勝手の良さを披露する実演が行われた。
助手席のバックレストを前に倒して前方にスライドさせた状態で、お姉さんがスライドドアからベビーカーを車内に積み込む。次はベビーカーの脇を通り抜けてリアシートに座り、「こんなに簡単にお子様をチャイルドシートに座らせられます」という具合。スライドドアから自転車を積み込むシーンもあった。
この様子を見ていて「本当にできるの?」と疑問を呈したのは、情けないことに筆者ではなく編集部のK女史だった。子育ての経験に基づく洞察は鋭い。筆者は子育てを家内に任せっぱなしだったから、洞察が甘い。トホホ…。
そこでベビーカーを持参して、実際に試そうという話になった。
次はベビーカーを載せる作業。
ポルテ&スペイドはミニバンと同様、スライドドア部分の段差がない。開くとフラットな空間が広がっている。しかも路面から床までの地上高が300mmと低い。低床設計のステップワゴンが390mm、セレナやヴォクシーは450mm前後だから、ポルテ&スペイドの乗降性は抜群だ。
それなのに、ベビーカーをそのまま載せようとすると辛い。
地上高が300mmでも前輪を大きく持ち上げて「ウイリー状態」にせねばならない。子連れで買い物に出かけた時は、ベビーカーのハンドル部分にバッグなどを引っ掛けるから、「ウイリー状態」にすると荷物が下側に垂れ下がってかなり重くなってしまう。
それでも何とか車内にベビーカーを積んだとする。
次はリアシートに親が乗り込むが、持参したベビーカーの場合だと、リアシートとの間に隙間がほとんど残らない。畳んだ助手席とリアシートの間に、ベビーカーがスッポリと収まり、少なくとも中年太りの筆者では乗り込めそうもない。
結局のところ、クルマの脇にベビーカーを置いてブレーキを掛け、まずはハンドルに引っ掛けていた荷物を車内に移す。子供を先に抱き上げると、ベビーカーの荷重バランスが崩れてひっくり返るためだ。次は子供をチャイルドシートに座らせ、ベビーカーを畳んで車内に載せることになるだろう。
親としては、ベビーカーを固定しない状態で子供の足元に置くのは不安。スライドドアを閉めてリアゲートを開き、後部の荷室に積むのが安全だ。
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