【試乗】トヨタ 新型 パッソ[2014年4月マイナーチェンジ] 試乗レポート/渡辺陽一郎(2/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
リアシートは足元空間が狭い。パッソは全高を立体駐車場が使える1535mmに抑え、全長は3650mm、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も2440mmと短い。なのでリアシートが窮屈になるのは仕方ない。身長170cmの大人4名が乗車すれば、リアシートに座る同乗者の膝先空間は握りコブシ1つ半にとどまる。また後席座面のボリューム感も乏しい。それでもフロントシートの下に足が収まりやすく、短い距離であれば4名乗車も可能だ。
市街地を普通に走る分には問題なしだが、乗り心地は・・・
走行安定性と操舵感はどうか。
マイナーチェンジ後の1.0リッターエンジンを積んだ2WD(前輪駆動)モデルには、従来と同様の14インチながら「165/65R14」という新しいサイズが採用された(以前は165/70R14)。試乗車の銘柄はダンロップ・エナセーブEC300だ。燃費向上のために転がり抵抗を抑え、指定空気圧は前後輪とも250kPaと高い。
運転感覚はマイナーチェンジ前に似ている。ボディやサスペンションには特に手を入れていないからだ。曲がる性能が高いとはいえず、速度が上昇すると旋回軌跡を拡大させやすい。速度によってはタイヤのヨジレも生じるが、後輪が相応に踏ん張るから安心感は削がれにくい。おおむねバランス良く仕上げた。VSC(横滑り防止装置)も全車に標準装備される。
また、マイナーチェンジ前に試乗した13インチタイヤ(155/80R13)装着車は、操舵に対する反応がかなり曖昧だった。路上に駐車する車両を避けるため、少し進路を変える時にも気を使ったが、新しい14インチタイヤはこのクセを抑えた。それでも操舵感が正確とはいえないが、市街地を普通に走る分には、走行安定性や操舵感に支障はないだろう。
乗り心地はコンパクトカーの中でも粗い部類に入る。タイヤが前述のように転がり抵抗を抑えた細い仕様で、指定空気圧は高い。さらに足まわりもコストダウンされ、乗り心地には不利な条件が重なった。
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