トヨタ 新型ノアハイブリッド試乗レポート|プリウスを超えた激売れミニバン、人気の秘密は”顔”にあり(1/2)

トヨタ 新型ノアハイブリッド試乗レポート|プリウスを超えた激売れミニバン、人気の秘密は”顔”にあり
トヨタ 新型ノア ボディカラー:ホワイトパールクリスタルシャイン トヨタ 新型ノア(2017年7月マイナーチェンジ)サイドビュー トヨタ 新型ノア(2017年7月マイナーチェンジ)リアビュー トヨタ 新型ノア(2017年7月マイナーチェンジ)リアビュー トヨタ 新型ノア(2017年7月マイナーチェンジ)フロントビュー トヨタ 新型ノア フロント大型バンパー トヨタ 新型ノア LEDヘッドランプ トヨタ 新型ノア LEDフロントフォグランプ トヨタ 新型ノア フロント大型バンパー/フロントフェンダー/フロントグリル トヨタ 新型ノア ハイブリッドシンボルマーク トヨタ 新型ノア(2017年7月マイナーチェンジ)ボディカラー:ホワイトパールクリスタルシャイン 画像ギャラリーはこちら

ノア・ヴォクシー・エスクァイアの販売台数はプリウスを超える

ミニバンは子供を含めて家族で使うクルマだから、フロントマスク(顔)は柔和な方が良いだろう。どうして今のミニバンでは、メッキグリルを備えた存在感の強いコワモテな顔が受けるのか・・・。と私が疑問を持つのは、自分自身でミニバンを所有した経験がないからだろう。

改めて考えると、ミニバンに限らずクルマは価格が高く、簡単に購入できる商品ではない。存在感や立派な雰囲気を求めるのは当然だ。しかもミニバンは大切な家族を同乗させる。機能的な衝突安全性や安全装備も重要だが、家族をしっかりとガードする力強いイメージも求められるだろう。

また背の高いミニバンに大人しいフロントマスクを付けると、外観が商用車風に見えてしまう傾向にある。個人的にはアッサリしたシンプルなミニバンにも魅力を感じるが、それはやはり実際に所有した経験がなく、ユーザー目線ではないからなのかもしれない。

トヨタのヴォクシー/ノア/エスクァイアは、そんなミニバンの代表車種である。それぞれ販売取扱い店が異なり、特にエスクァイアは装備と価格も少し違うが、基本的には同じクルマだ。

2017年上半期(1~6月)の累計登録台数は、ヴォクシー:4万3448台、ノア:2万7290台、エスクァイア:1万9787台となり、合計すると9万525台に達する。小型/普通車の登録台数で首位になったトヨタ プリウスの9万1246台、国内トップとなる軽自動車のホンダ N-BOX、10万6231台に迫る台数だ。そう考えると、改めて物凄い人気であることを実感させられる。

そんな大人気モデル、トヨタ ヴォクシー/ノア/エスクァイアの3兄弟が2017年7月3日にマイナーチェンジを実施した。

>>プリウスを超えた激売れミニバン、人気の秘密を画像で探る[フォトギャラリー]

”顔”が大きく変わった新型ノア

トヨタ 新型ノア(2017年7月マイナーチェンジ)フロントビュー
トヨタ 新型ノア フロント大型バンパー

2017年7月にマイナーチェンジを受けた新型ノア3兄弟の詳細については「新型ヴォクシー/ノア/エスクァイアのマイナーチェンジを徹底解説!」に掲載したので、ぜひこちらもチェックして欲しい。

主な変更点として、外観ではフロントマスクを中心に変更を施した。走りに関しては、フロントウィンドウやリアゲートに高剛性ガラス接着剤を使ってボディ剛性を高め、遮音性能も向上させている。

中でも最も注目されるのは、やはり外観の変更だろう。特に変更前と後を比べて、”顔”の変化の度合いが最も大きいのはノアだ。新型ノアでは、フロントグリルのスリットが太くデザインされ、グリル面積を下側に広げたから、従来以上に力強い造形に変わった。グリルの色彩だが、15インチタイヤを装着した標準ボディはボディ同色で、細いメッキの装飾が備わる。16インチタイヤのSiはスモークメッキにした。

ヘッドランプも従来のLEDからバイビームLEDになって薄型化され、変更前に比べるとグリルのサイズ感が一層強調されている。ヴェルファイアに似た迫力ある印象に仕上げた。

■新型ヴォクシー/ノア/エスクァイアのマイナーチェンジを徹底解説!ガソリンとハイブリッド、どっちが買い!?[2017/7/12]

上質な走りが得られるハイブリッド、システム自体に変更は無い

トヨタ 新型ノア(2017年7月マイナーチェンジ)
トヨタ 新型ノア ハイブリッド 1.8リッター 2ZR-FXE エンジン

このようにマイナーチェンジで大きくイメージを変えたノアに試乗することにした。試乗グレードは、1.8リッターハイブリッドを搭載しエアロパーツなどを備えたHYBRID Si(326万9160円/FF)。ノアの最上級グレードだ。新型ノアに搭載されるハイブリッドシステムは、今回のマイナーチェンジでは特に変更を受けていない。

ノアのハイブリッドは、駆動用電池が相応に充電された状態であれば、モーター駆動のみで発進する。静かで、速度が高まるとエンジンが始動する。ただし「エンジンが始動したのに気付かない」といったことはなく、それなりの音は響くが騒々しくは感じない。

加速性能は、2リッターのノーマルエンジンを搭載したノアSiと比較しても同等の水準だ。ただし、アクセルペダルを深く踏み込んで高回転域まで回した時の吹き上がりは少し劣る。もともと1.8リッターエンジンをベースにしたハイブリッドはプリウスの搭載を目的に開発され、想定される車両重量は1350kg程度。ノア ハイブリッドSiの車両重量は1620kgに達するから約270kg重い。

それでも通常の走行では力不足を感じない。アクセルペダルを軽く踏み増して緩い加速をした時は、反応の素早いモーターが出力を高め、エンジンの駆動力を効果的に支援する。フル加速は不得意だが、日常的な加速に適する。

そしてモーターを有効に使うから、高遮音ガラスなどの採用と相まってノイズが小さい。ノーマルエンジンは活発に回る代わりにノイズが少し大きく感じるが、ハイブリッドではマイルドに抑えた。緩い加速で感じるモーターの効果的な支援も含めて、ノーマルエンジンに比べると走りが上質に思える。

>>ガソリンモデルの兄弟車「ヴォクシー」試乗レポートはこちらから

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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